このろくでもない世界で

ある地方都市の裏社会で生きる二人の男性の過酷な運命を

描いた人間ドラマです。

 

義父からの暴力と貧困に苦しむ青年と、

地元の犯罪組織を牛耳る男性の人生が交錯していく。

 

第76回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された。


このタイトル通り、ろくでもない世界でした。

見ていて、疲れました。
韓国のバイオレンス映画は、本当に容赦してくれません。

 

見たくないものを、無理矢理かのように見せられ、

俺は目を背けながら薄目を開けて見てしまう。

一体全体、何のプレイなのかと思う。

 

今どき、爪を剥がすシーンや、千枚通しで喉を掻き切るなんて、

コンプライアンス的にどうなのでしょうか?

 

いえ、いいんです!

映画は観客側が選択して見るものであり、嫌なら見なければいい。

 

コンプライアンスなんてクソ喰らえ!的な作品はあってもいい。

だけど、良い子は真似してはいけませんよ笑
 

ただ、バイオレンスは覚悟の上で本作を見たのですが、

ストーリーというか、ラストのオチというか、

韓国映画得意の切れ味が今一つだったように思いました。

 

高校生が、滅茶苦茶な家庭環境の中で、

ヤクザの中に身を委ねていくまでは良かった。

 

問題は、その後、です。

ありきたりなものにしたくなかったという思いが、

もしかしたら裏目に出たのかもしれません。

 

どんなバイオレンスでも、最後は泣かせてくれるのが、韓国映画です。

だけど、本作では泣けませんでした。

泣ける映画好きの俺としては、そこが残念でした笑


 

とある地方の暴力がはびこる町。

貧しい家庭で育った18歳のヨンギュは、

継父からの暴力に耐える日々を過ごしていた。

 

そんな彼にとって、義理の妹ハヤンと悪態をつきながら

一緒にハンバーガーを食べる時間が唯一の救いだった。

 

しかしある日、ヨンギュはハヤンを守るために暴力沙汰を

起こして高校を停学になり、示談金を請求されてしまう。

 

生き抜く術を持たないヨンギュは、地元の犯罪組織の

リーダーであるチゴンを頼り、彼のもとで働くことに。

 

憧れのチゴンに徐々に認められていくヨンギュだったが、

ある日、組織の非情な掟に背いてしまい・・・。
こんなお話です。


出演は、ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ、

チョン・ジェグァン、パク・ボギョン、キム・ジョンス、

チョン・マンシク、ユ・ソンジュ等。


主人公ヨンギュ役を演じたのは、ホン・サビンです。

DVを受ける時の恐怖の表情が見ていられませんでした。

あと、だんだんと目がすわつていく様子が怖かったです!
 

犯罪組織のリーダーのチゴン役は、ソン・ジュンギが演じています。

とにかく、イケメンです。

あんなカッコいい悪人、リアル社会にはいませんよね。

若いのに、風格が漂っていました。


MY評価: ☆3 (☆5で満点)