ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ

『パラレル・マザーズ』などのペドロ・アルモドバルがメガホンを取り、

第76回カンヌ国際映画祭で上映された短編西部劇です。

 

かつて雇われガンマンだった男たちの久々の再会を通して、

男性社会で生きる性的マイノリティーの苦悩や愛を描く。

 


約30分のショートムービーです。

その割には、しっかりと作られています。

 

出来れば、もっと見ていたかったというのが正直な感想です。

重厚感もあり、それが30分にギュッと凝縮されている感じです。

本当にあっという間でした。
 

人間って、基本的には変わらない生き物だと思っています。

性格的なものや趣味嗜好の部分なんか、

子供の頃から大人になっても、ほぼ変わりません。

 

もちろん、子供の時は嫌いな食べ物が、大人になったら好きになる、

なんてことはあります。

これは嗜好が変わったのではなく、大人になったということです。
 

だけど、立場は人を変えてしまうところも否定できません。

ある役割を与えられたら、それを全うする。

それは、当たり前のことです。

 

だから、昔は許せても今は許せない、なんてことも当然ありえます。
そんな感じのことを西部劇で描かれています。

それがまた良かったですね。


 

1910年。

若き日にともに雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官ジェイクを

訪ねるため、シルバは馬に乗って砂漠を横断する。

 

メキシコ出身のシルバはしっかり者で感情的、

つかみどころがないが温かい心の持ち主だ。

 

一方、アメリカ出身のジェイクは厳格な性格をしており、

冷淡で不可解で、シルバとは正反対だった。

 

出会ってから25年が経つ2人は酒を酌み交わし、

再会を祝い愛し合う。

 

しかし翌朝、ジェイクは前日とは打って変わり、

シルバがここへ来た本当の目的を探ろうとする・・・。
こんなお話です。


出演は、イーサン・ホーク、ペドロ・パスカル、

ペドロ・カサブランク、ジョゼ・コンデサ、

マヌ・リオス、サラ・サラモ、オイアナ・クエト、

ダニエラ・メディーナ、ジョージ・スティーン等。
 


主演の二人が凄まじく良かったです。

まずは、イーサン・ホーク。

もう完璧でした。

ハリウッドの一流スターは、何もかもがパーフェクトでした!
 

もう一人が、ペドロ・パスカルです。

甘いマスクが印象的でした。

とっても人間らしい泥臭い演技を見せてくれました。
 

二人とも、西部劇に完全に染まっていて、カッコ良かったです。

そして、絡みのシーンも素晴らしかったです!笑


MY評価: ☆4 (☆5で満点)