クレオの夏休み

第76回カンヌ国際映画祭で上映された、

少女と乳母の絆を描いたドラマです。

 

突然帰郷してまった乳母に再会しようと、6歳の少女がたった一人で

パリからアフリカ大陸の北西に浮かぶ島国カーボベルデへ渡る。


日本では乳母はあまり馴染みがありません。

祖母がその役を担うケースは、特に田舎ではあります。

 

俺も、母親が農家の仕事をしていたので、

実質的に祖母に育てられたようなものです。
 

また、待機児童問題はいまだにありますが、

それでも保育園のシステムが出来上がっており、

0歳から預けられるから、乳母さんに家に来てもらって

子育てをお願いする必要がないとも言えます。
 

だから実感値としてはないのですが、乳母さんというのは、

子供にとって、実の母親と同じくらい大事な存在なのですね。

 

まぁ、そりゃあ、そうですよね。

自分を育ててくれる人なのですから。
 

あと、思ったのは、子供の一人旅はいいですね。

子供が精神的に大きく育つ一つの経験です。

 

主人公クレオも随分と逞しくなったように見えました。

映画の中だけど、間違いありません!笑


 

パリで父親と生活する6歳のクレオは、

いつもそばにいてくれる乳母のグロリアを慕い、

グロリアも彼女を自分の娘のように思っていた。

 

だが、グロリアが故郷であるアフリカ大陸西岸沖の

島国カーボベルデへ帰ることになってしまい、

クレオは突然の別れに戸惑う。

 

そんな彼女の姿を見たグロリアは故郷の自宅に彼女を招待する。

夏休みを迎えたクレオはグロリアに再会しようと、

たった一人でカーボベルデへ旅立つ・・・。
こんなお話です。


出演は、ルイーズ・モーロワ=パンザニ、イルサ・モレノ・ゼーゴ、

アルノー・ルボチーニ、アブナラ・ゴメス・ヴァレラ、

フレディ・ゴメス・タヴァレス、ドミンゴス・ボルゲス・アルメイダ等。
 


主人公クレオを演じたのは、ルイーズ・モーロワ=パンザニです。

寂しさや悲しみの表現が子供とは思えないほど、素晴らしかったです。

また天才子役の誕生ですね!
 

乳母のグロリア役は、イルサ・モレノ・ゼーゴが演じています。

本当の我が子を愛するかのような慈しみ深い演技がとても印象的でした。

とても良かったです!


MY評価: ☆4 (☆5で満点)