日本で一番恐くない間取り

国内のほとんどの物件が事故物件となった

近未来の日本を舞台に描くドラマです。

 

最後の無事故物件を巡ってバトルが繰り広げられる。



まずは、本作の企画内容のオリジナリティーを褒め称えたい。

あっ、すみません、何だか、偉そうな物言いでしたね。
 

でも、正直にそう思いました。

日本経済が停滞して、土地や建物が外国資本に買われたその先にある、

そう遠くない近未来に、全くアリエナイ話でもないです。
 

企画は面白い。

後は、その中でのストーリーですが、

バカバカしくてとても面白かったです。

 

この手の作品は、振り切った方が絶対に面白くなります。

中途半端が一番良くありません。

 

バカバカしいことを、演者さんたちがクソ真面目に演じる。

それが大事です。
 

ただ、強いて言えば、ラストのオチですかね。

確かに、あの流れでどんなエンディングにするかは悩ましかったはずです。

 

俺的には、もっと弾けて欲しかったです。

言葉が悪いですが、ちょっと尻切れトンボのようでした。

あっ、すみません、偉そうな評論家みたいでした。
 

俺が脚本家なら、どんなシナリオを書いただろうか?
 

例えば、壮絶な追い出し作戦の末のまさかの火事での物件消失とか。

 

もしくは、邪悪な不動産屋の未来ホームが外資に買収され、

山田君はドバイに永住するとか。

 

または、貴重な建物ゆえに、突然国宝に指定されて、

強制立ち退きさせられるとか。

 

まぁ、どれもイマイチかもしれませんが、

「えっ!?こう来たかーっ!」的なクロージングが良かったです。

陳腐なアイデア、大変失礼いたしました!


 

少し先の未来の日本。

不景気が続いたことにより死亡率は上昇し、

それにともなって事故物件の数は増加した。

 

その結果、国内の物件はすべてが事故物件となり、

「普通の物件」は一件を残すのみとなっていた。

 

そこに住むフリーターの山田は、

その価値にまったく無頓着に暮らしていた。

 

そんな山田を家から追い出すため、幽霊アレルギーの富豪・富良野は

管理会社の根津と手を組みさまざまな計画を企てるが、

山田は一向に部屋から退去することはなかった。

 

富良野と根津の計画は、霊能力者や殺し屋までをも巻き込み、

さらにエスカレートしていくのだが・・・。
こんなお話です。


出演は、大坂健太、広山詞葉、ヤマダユウスケ、

エアコンぶんぶんお姉さん、ウクレレえいじ、

森羅万象、坂田聡等。


キャストの方々、皆さん、濃いキャラ設定にもかかわらず、

真面目に演じていて素晴らしかったです!


MY評価: ☆4 (☆5で満点)