HOW TO BLOW UP

アンドレアス・マルムのノンフィクション

「パイプライン爆破法 燃える地球でいかに闘うか」を

原作に描くサスペンスです。

 

環境破壊によって人生を台無しにされた若い環境活動家たちが、

テキサス州にある石油パイプラインを爆破しようとする。


本作、かなりのいわくつきの作品です。

「環境テロ行為を助長する」とFBIが警告を出したほど、

国家権力が作品の影響を危惧したそうです。

 

まぁ、確かに、環境活動家でなくとも、

模倣犯が出る可能性はなくはないと思いました。

 

ただ、それを気にしていたら、何も出来なくなります。

 

交通ルールを完全無視したカーアクションの映画は絶滅するし、

違法ギャンブルやドラッグに溺れる作品も消え、

最悪、お酒を飲んだり、煙草をふかすシーンですら、

未成年の飲酒・喫煙を助長するからNGとなってしまいますね。

 

この世の中、最後は、人の倫理観に頼らざるを得ないのですから、

あまり気にしても仕方のないことだと俺は思います。
 

さて、本編についての感想ですが、

終始ヒリヒリしたものを感じながら見ていました。

 

とっても生っぽいというか、リアルというか、変な脚色や演出がないので、

ダイレクトに脳ミソと心の中に突き刺さってきました。

サスペンスの描き方の、一つの答えのように思いました。

 

 

大学生のソチは、石油精製所にほど近い有害物質に汚染された地域での

異常熱波により、母親を亡くしていた。

 

大学で環境NGOに所属する彼女は、なかなか改善されない環境問題への

対策に不満を募らせていく。

 

より過激な行動計画を立てたソチは、同級生で環境ドキュメンタリー制作に

携わるショーンと共に、大規模な作戦を実行できる仲間を集めようとする・・・。
こんなお話です。


出演は、アリエラ・ベアラー、クリスティン・フロセス、

ルーカス・ゲイジ、フォレスト・グッドラック、

サッシャ・レイン、ジェイミー・ローソン、

マーカス・スクリブナー、ジェイク・ウィアリー、

アイリーン・ベダード等。


多分、有名な俳優さんはいないと思います。

だけど、その分、先に述べたように、生っぽくて、

リアリティーのあるサスペンスに仕上がったと思います。

皆さん、テキサスの砂漠の中での撮影、大変お疲れ様でした!


MY評価: ☆4 (☆5で満点)