ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命

イギリスの人道活動家ニコラス・ウィントンの伝記ドラマです。

ナチスの手からユダヤ人の子供たちを守ろうと、彼らを

チェコスロバキアからイギリスに避難させたウィントンの奮闘を描く。



素晴らしい映画でした。

こんな実話があるとは知りませんでした。
 

先日、「フィリップ」のコメントにも触れましたが、

俺は第二次世界大戦中のナチスドイツのユダヤ人迫害を

テーマにした映画は必ず見ます。

いろんな視点で映画化されています。
 

本作は、ナチスのチェコ侵攻を見据え、首都プラハに避難した

難民の子供たちを、自らが住むイギリスへ疎開させようと

尽力した青年と仲間たちの物語です。

 

物語というとフィクション的ですが、実話だそうで、

エリザベス女王からも勲章をもらい、チェコからも栄誉賞を

受けていらっしゃるので、紛れもない事実ベースのお話です。

 

ただ、物語という言葉が自然に出てきたのは、私利私欲のない

青年たちが成し得たことは、簡単には実現出来ないことだし、

彼らの執念が実った奇跡のような出来事だったので、そう思ったのです。
 

そして、本作の中には、奇跡が2度訪れます。

一つは、669人もの大勢の子供たちを疎開させられたこと。

 

あの時代に、この人数を国外に避難させるなんて、

並大抵のことではありませんでした。

 

もう一つの奇跡が50年後に起こります。

本当に「まさか!」でしたね。

 

この「まさか!」を目の当たりにした時は、

大粒の涙がしばらく止まりませんでした。

 

周りの観客もみんな泣いていました。

まぁ、あそこで泣かない人は、感情が無い人か、涙腺が切れた人か、

寝ている人のどれかでしょう笑
 

この二つ目の奇跡については、是非劇場でご覧ください。

マジで、びっくり仰天しますよ!


 

第二次世界大戦直前の1938年。

ロンドンで株の仲買人として何不自由ない生活を送っていた

青年ニコラス・ウィントンは、訪問したチェコスロヴァキアのプラハで、

ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が悲惨な生活を送る姿を

目の当たりにして心を痛める。

 

せめて子どもたちだけでもイギリスに避難させようと決意し、

資金集めと里親探しに奔走する。

 

しかし、ナチスの侵攻は目前まで迫っており、

彼に残された時間はごく僅かとなっていた。

 

50年後、すべての子どもを救うことができなかったことで自分を責め、

深い悲しみと苦悩を抱え続けていたニコラスだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、アンソニー・ホプキンス、ジョニー・フリン、レナ・オリン、

ロモーラ・ガライ、アレックス・シャープ、マルト・ケラー、

ジョナサン・プライス、ヘレナ・ボナム=カーター等。


晩年の主人公を演じていたのは、アンソニー・ホプキンスです。

何と、御歳86才です。

眼力は相変わらず光ってましたね。

そして、オーラもまだまだしっかりと発していらっしゃいました。

 

そして、2度目の奇跡が起きた後、自宅のプールサイドで号泣している姿が

一番印象的でした。

この歳で、あれだけ泣けるって、実は凄いと思いました。

これからも生涯現役で頑張ってください!


MY評価: ☆5 (☆5で満点)