卍 リバース

谷崎潤一郎の小説「卍(まんじ)」を翻案し、

現代を舞台にメインの登場人物の性別を逆にして

男女の破滅的な愛を描いたラブストーリーです。

 

画家になる夢を持つ男とその妻、

美しい青年とその婚約者による愛憎入り混じる関係が展開する。



谷崎潤一郎の匂いは、確かにありました。

どう表現していいかは難しいのですが。
 

ただ、メインビジュアルに騙された感は否めません。

男女3人の裸体で絡み合うこのビジュアルからすると、

もっともっとエロいのを想像していました笑
 

尖っていたのは、エロティシズムよりも、狂気の方でしたね。

まぁ、それも谷崎潤一郎ワールドなのでしょうけどね。
 

愛する人を束縛したい。

俺は、昔、と言っても、若い頃は多少はありました。

それは、俺自身にあまり自信がなく、不安から来るものでした。

 

年を取ったら、束縛願望は無くなりました。

自信が芽生えたからではありません。

 

束縛すること自体が疲れます。

束縛しようとすればするほど、

相手は束縛から逃れようとする真理も悟るようになりました。

 

束縛しても、何もいいことはありません。

お互いに、ある程度の自由度がある方が、うまく行くのです。
 

それにしても、俺には全く理解できない境地の恋愛でした。

今どきの若者たちは、少しは共感ポイントはあるのでしょうか?


 

画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。

家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。

 

そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、

デッサンのモデルとして自宅に招く。

 

園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。

弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、

光には香織という婚約者がいることが発覚し・・・。
こんなお話です。


出演は、鈴木志遠、門間航、中崎絵梨奈、田中珠里、手島アリサ、

真田和輝、小野寛之、オオエベン、斉藤陽一郎等。


三角関係の3人の絡むシーンが印象的でした。

特に、一つのベッドで、一人は寝たふりのまま、

隣でエッチする二人の構図は面白かったです。

 

あんなシチュエーションになったらどんな気持ちになるのでしょうね?

隣でヤラレるのは嫌ですよね。

 

逆に、隣で寝てる人がいて、ヤル側になっても、

何だか落ち着きませんよね?

 

でも、そのドキドキ感が、

さらに興奮を高める効果があるような気もします笑
 

夫婦の妻で弁護士役を演じたのは、中崎絵梨奈さんです。

途中までなかなか脱いでくれないから、

このまま終わるのではないかと不安になりましたが、

後半はちゃんとさらしてくれましたね。

 

もっと派手にグイッと来てくれても良かったかなとは、

個人的に思います。

 

でも、これがR15+とR18+の差ですね。

R18+にして、もっともっとエロくやって欲しかったです!!笑笑


MY評価: ☆3 (☆5で満点)