ソイレント・グリーン

「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャー監督が、

アメリカのSF作家ハリイ・ハリスンの小説「人間がいっぱい」を映画化し、

人口爆発・異常気象・食糧難・資源枯渇・生態系崩壊・貧困など

さまざまな社会問題を背景に描いた1973年製作の近未来SF映画です。
 

2024年5月、デジタルリマスター版にてリバイバル公開。


1973年製作の作品ということは、今から半世紀前の映画です。

俺の年齢とそう変わりません。

それなのに、そんなに古臭さを感じませんでした。
 

ちなみに、製作時から50年先の2022年を想定した未来が舞台です。

今の状況と比べて答え合わせをしてもいいが、SFというより、

社会問題の視点で描かれているので、

見た目の未来感やテクノロジーの進化がテーマではない。
 

ただ、本作のキーワードである、人口爆発・異常気象・

食糧難・資源枯渇・生態系崩壊・貧困などは、

現時点でリアルに社会問題化していることばかりです。

 

これから50年先には、これらの問題は

どういう帰結を迎えているだろうか?

 

どれ一つとっても簡単に解決できるものはない。

きっと少しずつ悪化の一途をたどって行くのでしょう。

 

一人でも多くの人が、他人事とは思わず、

自分事として考えて欲しい。

これに尽きると思う。
 

俺は、本作を今回、初めて見ました。

エンディングは、「まさかっ!」でした。

 

人間が自ら招いた社会問題の末の自業自得でした。

やっぱり、因果応報というのは、

物事の真理だなぁーと改めて思いました。


 

2022年、ニューヨーク。

爆発的な人口増加のせいで人々は住む場所を失い食糧難も常態化、

さらに急激な気候変動によって街は熱波にさらされていた。

 

超格差社会となった世界では、多くの人々が政府から週に一度配給される

栄養食品「ソイレント」を待つだけの無為な日々を過ごしている。

 

そんな中、究極の栄養食をうたう新製品「ソイレント・グリーン」を

発表したばかりのソイレント社幹部サイモンソンが何者かに殺害される

事件が発生し、殺人課の刑事ソーンが捜査に乗り出すが・・・。
こんなお話です。


出演は、チャールトン・ヘストン、エドワード・G・ロビンソン、

リー・テイラー=ヤング、チャック・コナーズ、ジョセフ・コットン、

ブロック・ピータース、ポーラ・ケリー、スティーヴン・ヤング等。


MY評価: ☆3 (☆5で満点)