ハピネス

嶽本野ばらの小説を実写化したラブストーリーです。

病気で余命いくばくもない少女とその事実を聞かされた恋人の少年が、

悔いのないように日々を過ごそうとする。



「余命わずか」をテーマとした映画やドラマはたくさんあります。

だけど、本作ほど、悲しくならないものはなかったかもしれません。

 

その理由は簡単です。

余命わずかな本人や家族に悲壮感が無いからです。

 

タイトルの通り、最後まで自分の好きなように幸せに生きることにしたから、

逆に楽しそうに見えるのです。

 

あと、あまりに現実離れして、リアリティーがない気がして、

だから悲しみも湧いてこない。

 

良い悪いではなく、そういう原作で、そういう演出なのです。

ここまで振り切ると、本当に悲しくならない。
 

何か、変なこと言うかもしれないけど、余命わずかな少女なのだから、

俺はやっぱり悲しみたい。

 

好きに、楽しく、精一杯、限られた人生を全うするのはいい。

だけど、人間が死ぬのだから、やっぱり悲しみたい。

俺の正直な感想です。


 

高校2年生の国木田雪夫は、美術室で出会った山岸由茉と

付き合うようになり、平凡ながらも楽しい日々を送っていた。

 

ところがある日、由茉から持病の心臓病が悪化し、

あと1週間で死んでしまうと衝撃の事実を告白される。

 

動揺する雪夫だったが、由茉はすでに運命を受け入れていて、

残された1日1日を自分らしく精一杯に生きようと心に決めていた。

 

雪夫はそんな由茉のために残り少ない日々を一緒に過ごし、

憧れのロリータファッションに挑戦し、

日本一のカレーを食べに行くという彼女の願いを叶えるために

力を尽くしていくのだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、窪塚愛流、蒔田彩珠、橋本愛、山崎まさよし、吉田羊等。

 

主人公の男の子を演じたのは、窪塚愛流くんです。

女子のような名前ですね。

ちなみに、窪塚洋介さんの息子さんだそうです。

見終わった後に知ったのですが、やっぱり似てますね。

 

余命わずかの女の子を演じたのは、蒔田彩珠さんです。

汚れの無い少女感が漂っている女優さんです。
 

少女の両親を、山崎まさよしさんと吉田羊さんが演じています。

こんな両親が実際にいるのかどうかは分かりませんが、

理解があって、いい親だなと思いました。

俺が見習うべきところは大でしたね。


MY評価: ☆3 (☆5で満点)