バジーノイズ

デスクトップミュージックを題材にしたむつき潤のコミックを原作に、

『チア男子!!』やドラマ「silent」の演出などを担当した風間太樹監督が

映画化した青春ドラマです。

 

音楽制作を生きがいとする青年の日常が、

ある女性との出会いによって変わり始める。



心にしみる、いい映画でした。

人との付き合いを止め、心を閉ざして生きていた青年が、

音楽と、信頼できる仲間たちと出会い、次第に再生していく様は、

人間が生きる意味をいろんな視点で教えてくれたように思います。

 

人間は、一人の方が楽です。

気を遣う必要もないし、誰かの評価を気にせず生きられる。

 

でも、生きる意味、自分の存在価値、人から求められたい欲求など、

得られないものも多い。

 

表面上は楽かもしれないけど、心の中は間違いなく寂しいと思う。

そして、満足感は全く無い人生な気がする。

やっぱり、人間は人と繋がって生きていたいのだと思います。

 

しかも、主人公は音楽を作る才能があります。

音楽も、人と人を繋ぐものです。

 

自分の作った音楽で、人を感動させたり、癒したり、

そんなことが出来るなんて、素晴らしいの一言です。

主人公がとっても羨ましいと思いました。

 

俺も、もう少し、人付き合いの殻を破って、人の輪を作って行こうかな。

もうかなりのおじさんですが、人の輪作りに年齢は関係ないしね笑


 

マンションで住み込みの管理人をしながら、

自分の頭の中に流れる音楽をPCで形にし、

部屋でひとり奏でることに没頭する青年・清澄。

 

人と関わることをせずシンプルな生活を送る彼に、

上の階に住む女性・潮が挨拶をしてくる。

 

失恋したばかりだという彼女は、毎日清澄の部屋から

漏れ聞こえてきた彼の音楽を楽しみに聴いていたと話す。

 

自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思っていなかった清澄だったが、

潮が何気なく投稿した演奏動画によって、

彼の世界は大きく変わり始める・・・。
こんなお話です。


出演は、川西拓実、桜田ひより、井之脇海、柳俊太郎、円井わん、

奥野瑛太、天野はな、駒井蓮、櫻井海音、馬場園梓、テイ龍進、

佐津川愛美等。


主人公の清澄役を演じたのは、川西拓実くんです。

当初、殻に閉じこもったところや、音楽を生み出すシーンなど、

とても良かったです。

 

ヒロインの潮役は、桜田ひよりさんが演じています。

あのピュアな感じがとても素敵でした。

そこら辺にいそうな親近感も魅力的ですね。


MY評価: ☆4 (☆5で満点)