あまろっく

『アンダーカレント』などの江口のりこらが出演するコメディーです。

 

兵庫県尼崎市を舞台に、突然再婚した父親と

自分より19歳年下の再婚相手に振り回される女性の姿を描く。



とっても面白かったです。

笑いあり、涙あり。

一番いいバランスのヒューマンドラマでした。
 

いっぱい、いい話が詰まっているのですが、

その中でも、3つだけお話ししましょう。
 

まず、家族の在り方です。

みんなで一緒にご飯を食べる尊さを伝えています。

ホントにその通りだと思います。

 

いい家族は、みんな一緒にご飯を食べる。

フツーのことのようだけど、大事です。

家族が壊れ始めると、この一家団欒が無くなっていくのです。
 

次に、何でも言い合える関係が大事だと思いました。

家族の中で、遠慮したり、言いたいことも言えないようでは、

本当の家族ではありません。

 

自分の思っていること、素直な気持ちを、

しっかりと相手に伝えられる関係こそが、強い家族だと思いました。
 

そして、鶴瓶さん演じる近松竜太郎の口癖

「人生、起きたことは全て楽しむ」です。

 

長い人生だから、嫌なこと、辛いこと、悲しいこと、

いろんなことが起きます。

でも、それを悔やんで生きても、楽しくないし、何も解決しない。

 

だったら、どんなこともポジティブに捉えて、

向き合った方が絶対にいいに決まってる、という考え方です。

 

他人事だと誰でも言えますが、いざ自分のことになると、

何でもかんでもそうは思えないものです。

 

それでも、努めてポジティブに、

楽しむ姿勢で生きることのススメをしているのです。
 

以上の三つ、全て、なるほどと思いました。

ちょっと人生哲学的な部分もありますが、俺もこの歳になると、

物事の真理が少しずつ見えてくるようになりました。

なかなか実践が伴わないのが、玉に瑕ですが。。笑


いい映画です。

是非劇場でご覧ください。

 


理不尽なリストラにより尼崎の実家に戻ってきた39歳の近松優子は、

定職に就くことなくニートのような毎日を送っていた。

 

ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が信条の

能天気な父が再婚相手として20歳の早希を連れてくる。

 

ごく平凡な家族だんらんを夢見る早希と、

自分より年下の母の登場に戸惑いを見せる優子。

 

ちぐはぐな2人の共同生活はまったく噛み合うことがなかったが、

ある悲劇が近松家を襲ったことをきっかけに、

優子は家族の本当の姿に気づいていく・・・。
こんなお話です。


出演は、江口のりこ、中条あやみ、松尾諭、中村ゆり、中林大樹、

駿河太郎、紅壱子、久保田磨希、浜村淳、後野夏陽、朝田淳弥、

高畑淳子、佐川満男、笑福亭鶴瓶等。
 


主演の江口のりこさんと中条あやみさんの義理の母娘関係が、

実に良かったです。

ぶつかり合うし、けなし合うし、でもそれでいて、

お互いを必要な家族として認めていく様は、心を打たれました。

 

鶴瓶師匠も、若き日の師匠役の松尾諭さんも、

鶴瓶師匠のご子息の駿河太郎さんも、皆さん、良かったです!
 

最後に一言。

主人公優子の最後の決断は、間違いなく、

人生で最良の決断だったと思います。

 

一瞬、えっと思いましたが、

じわじわと彼女の決断への敬意が湧いてきました。

素晴らしかったです!!


MY評価: ☆5 (☆5で満点)