アイアンクロー

アメリカのプロレスファミリー、フォン・エリック家の実話を

ベースに描く人間ドラマです。

 

父親の指導のもと、息子たちがプロレス界で栄光をつかむものの、

次々と悲劇に見舞われる。



本当に悲しい実話でした。

「呪われた家族」なんて表現が使われていましたが、

そう言われても仕方ないという感じもしました。
 

強い馬力でグイグイと全力疾走する生き方も、

やっぱり難しいのかもしれません。

 

「一休さん」ではないけど、たまには一休みしながら

生きていかないと長続きしません。

 

ずっと全力疾走だと、身体への負担はもちろん大きい。

さらにもっと深刻なのは、メンタルの方です。

 

「休むのは悪」みたいな思考回路になると、精神が休まる暇がないので、

どんどん自分を追い詰め、相手を追い詰め、周囲を追い詰めます。

良い時はいいけど、悪い流れにハマったら、もう大変です。

 

本作の家族は、まさにそのパターンに陥ってしまった印象です。

身体も、心も、しっかりと休みを取って、

オンオフのメリハリを付けてやることが何より肝要なのです。

 

これはアスリートに限った話ではなく、一般人、

もっと言うと、全人類共通に言えることです。

 

今の俺は、ちょっと追い詰められていないか?

もう少しだけ、ゆっくりしたらどう?

自分自身に対して、そう独り言を言ってしまった私エロマン星人です笑



1980年代初頭。

“鉄の爪”こと伝説のプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックによって

最強を宿命づけられた息子たち、次男ケビン、三男デビッド、四男ケリー、

五男マイクが次々とプロレスデビューを飾る。

 

やがてフォン・エリック兄弟は華々しい活躍でプロレス界を席巻、

目標の世界一も目の前に迫っていた。

 

しかし、そんな彼らに次々と不幸が襲う。

いつしか“呪われた一家”と呼ばれるようになってしまった

フォン・エリック家を、ケビンはそれでも懸命に支えていくが・・・。
こんなお話です。


出演は、ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、

ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、スタンリー・シモンズ、

ホルト・マッキャラニー、リリー・ジェームズ等。


兄弟を演じた四人がいずれも良かったです。

似ていそうで似ていない兄弟でしたが、見ているうちに、

本物の兄弟のように見えてきました。

 

家族らしい心の通わせを感じました。

長兄役(正しくは、長男が幼児の時に亡くなっているので次男ですが)の

ザック・エフロンが、特に素晴らしかったです。

 

長兄の立場で兄弟を守り、一方で様々な葛藤に苦しむ

人間らしさが良くにじみ出ていました。

あと、めっちゃマッチョなボディーが最高でした!
 

最後に、その長兄の嫁になるリリー・ジェームズが、

もうたまらなかったです!

昔から大好きな女優さんです。

あのアヒル顔がめちゃめちゃ可愛いです!笑


MY評価: ☆4 (☆5で満点)