毒娘

『許された子どもたち』などの内藤瑛亮が監督などを手掛け、

ある新婚家族に起きた出来事を描くホラーです。

 

10代の少女を家族に迎えた母親と父親、

謎の少女・ちーちゃんの争いを描く。



和製ホラーも怖いです。

元々、ホラーが苦手と言うか、何にでもビビってしまうタイプなので、

「ホラーなのに怖くなかった」なんてことは殆どない。

 

本作のホラーポイントは、まず、明るいです。

大体、暗い場所だったり、深夜に何かが起きるパターンが多いですが、

本作は殆どが明るい日中にいろんなことが起きます。

なので、薄気味悪さのようなものはあまりありません。

 

あと、最初は、家に憑く霊かと思いましたが、結果は全然異なりました。

そこで妙なリアル感が出て、怖さが半減したように思います。

種明かしがちょっと早かったかもしれませんね。

 

あと、人間の恐ろしさを感じたシーンが幾つかありました。

ネタバレになるので多くは語りませんが、特にあの「蜂」の場面は、

見ていられませんでした。

 

よくもあんなことを考えたものです。

思いついたのは、原作者か脚本家のどちらかと思いますが、

相当な知恵者か、悪者か、人でなしでしょうね。

 


夫とその連れ子の萌花と3人で郊外の一軒家に引っ越し、

幸せな家庭を築こうと奮闘する萩乃。

 

萌花ともだいぶ打ち解けてきた矢先、

外出中の萩乃のもとに萌花から必死に助けを求める電話が入る。

 

慌てて帰宅した萩乃の目に飛び込んできたのは、

大きな鋏を手にした見知らぬ少女に襲われ絶体絶命の萌花の姿だった。

 

その少女は、かつてこの家で傷害事件を起こしたとして

近所では有名な少女“ちーちゃん”だったのだが・・・。
こんなお話です。


出演は、佐津川愛美、植原星空、伊礼姫奈、馬渕英里何、

凛美、内田慈、クノ真季子、竹財輝之助等。


主人公一家が、実に心の無い家庭でした。

後妻役を務めたのは、佐津川愛美さんです。

昔から全く変わらず、老け知らずの女優さんですね。

 

父親役が、竹財輝之助さんです。

ちょっと見た目がいいだけで、中身の無いサイテーの男でした。

それだけ素晴らしい演技でした。

 

最後に、娘役を演じたのは、植原星空さんです。

この漢字で、「せら」と読むんですね。

全く笑わない難しい役でしたが、とっても良かったと思います!


MY評価: ☆3 (☆5で満点)