パスト ライブス/再会

離れ離れになっていた幼なじみの男女が、

24年間のすれ違いを経てニューヨークで再会を果たすドラマです。



アメリカ/韓国発の極上のラブストーリーでした。

こんなにも、愛について真剣に向き合った作品は、

久しぶりに見た気がします。

 

四半世紀に及ぶ本物の愛なんて、

今どきの若者には考えられないかもしれません。

 

インターネットと携帯の普及で、長い間、想いだけの恋愛なんてものが、

もはや存在しなくなった気もします。

 

なので、若者が愛を知らないとは、そういう話ではなく、

悶々とする愛が結果的に無くなったのでしょう。
 

初恋の相手が、突然、親の都合で引っ越すなんて、

俺なんか、それだけで泣けてきます。

 

しかも、自分たちで別れたわけてばなく、

そんな引き裂かれたような別れは、絶対に引きずります。

 

でも一方で、人間という生き物は、新しい場所で、

柔軟に適応できる能力を持っているのも事実です。

 

移った場所で、新たな自分の居場所を見つけ、友達を作り、そして恋をする。

当たり前のことですし、誰も責められません。
 

本作で、もし幼馴染の二人が引っ付く可能性があるとすれば、

別れて12年後のタイミングだったと思います。

 

Skypeやメールのやり取りで、12年のブランクが少しずつ

埋まっていきましたが、離ればなれの環境なので、

難しかったのです。

 

このハードルを超えていたら、

きっと一緒になっていたと思います。
 

運命の出会い。

俺は、あると思う。

そう思った方が、ロマンティックですよね?

 

そう、俺のブログのタイトルにも取り入れている

「ロマンティック」という言葉。

俺は、大好きなのです。
 

ところで、本作、ロマンティックを奏でる演出がとても印象的でした。

特に、俺が感心したのは、カメラアングルです。

 

水面に反射した姿だったり、

一手間、二手間かけた撮影が駆使されていました。

 

加えて、照明や音楽などもロマンティックに彩りと切なさを

感じさせていました。

 

映画を構成する全ての要素が見事に調和して、

ロマンティックなラズストーリーに仕上がっていると思いました。

 

世界の映画祭で賞賛されるのも納得です。

ありがとうございました。

 


ソウルで同じ小学校に通う12歳のノラとヘソン。

成績優秀で仲の良い2人は、互いに淡い恋心を抱いていた。

 

しかし、ノラの家族が海外移住することになり、

2人は離ればなれに。

 

12年後、それぞれニューヨークとソウルに暮らしていた2人は、

SNSで繋がり、ネットを介して再会を果たす。

 

その12年後、36歳となったノラは作家のアーサーと結婚していた。

そんなノラに会うため、はるばるニューヨークまでやって来た

ヘソンだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ、ムン・スンア、

イム・スンミン、ユン・ジヘ、チェ・ウォニョン等。


まずは、女性の主人公ノラ役を演じたのは、グレタ・リーです。

やや吊り目の韓国人らしい外見ですが、

妙に色気と雰囲気に吸い込まれそうになります。

英語と韓国語の両方を流暢に話せるのは強みですね。
 

もう一人、男性の主人公ヘソン役を演じたのは、ユ・テオです。

どこからどう見ても、イケメンです。

俺に無いものを持っているので羨ましい限りです笑

 

ヘソンの方がずっと心の中で彼女のことを忘れずに大事にしまっていたと

思いますが、その切ない思いの表現がとてもお上手でした。

男の方が、やっぱり、昔の恋を引きずるものですね笑


MY評価: ☆5 (☆5で満点)