フォロウィング 25周年/HDレストア版

第96回アカデミー賞の作品賞を含む最多7部門受賞を果たした

「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督作

「フォロウィング」のHDレストア版が、公開されることが決定。

 

同作は本国公開25周年を迎えており、今回の上映バージョンは

ノーラン監督が監修を務めたものとなっている。
 

「フォロウィング」はロッテルダム映画祭をはじめ、

数多くの映画祭で賞を受賞し、ノーラン監督の才能を

一躍世界に知らしめた記念すべき長編デビュー作です。




クリストファー・ノーラン監督。

今、世界の映画業界で、トップ・オブ・トップに君臨する映画監督の一人です。

他人には、真似できない作品を次々と世に送り出しています。

アメコミヒーローのバットマンを新たに描いた「バットマン ビギンズ」、

「ダークナイト」、「ダークナイト ライジング」の3部作が出世作です。

 

さらに、「インセプション」、「インターステラー」、「TENET テネット」など

オリジナル脚本の超大作を手がけ、ミスター・ヒットメーカーになりました。
 

俺、映画監督は天才とバカの二面性が必要だと思っています。

2時間前後の長い映像を、どうやって演出するかを考えるのって、

才能が無いと出来ません。

つまり、天才でないと務まらないと思う。

 

加えて、映画作りののめり込める勇気と集中力と継続力みたいな、

所謂、映画バカになることも必要な資質なのだろうと思います。


クリストファー・ノーラン監督クラスになると、

この二面性はもちろん前提とした上で、発想力や構想力が、

人並み以上、いや超人的なレベルなのでしょうね。
 

そんなクリストファー・ノーランの監督デビュー作が、

25年ぶりに劇場公開されたので、シアターに足を運びました。

 

最近、昔の映画のリマスター版やらレストア版が、次々と公開されるので、

映画ファンにとっては、嬉しい悲鳴が止まりません。

 

新作映画も待ってはくれないので、

見たい作品を漏らさずに見るのが大変です。
 

さて、感想の前に、相当前置きが長くなりました。
 

モノトーンな映像で、尾行癖のある男たちの話なので、

かなり渋いトンマナです。

 

さらに、時間を超えて、行ったり来たりするので、

集中してないと、突然置いてけぼりになる可能性があります。
 

冒頭に記したノーラン監督作品のタイトルと比べると、

地味な印象は拭えませんが、それでも登場人物たちの掛け合いや、

全体の構成の組み方については、独特のセンスを感じました。

 

ということで、ノーラン監督作品が好きな方は、是非劇場でご覧ください。

そして、ノーラン・イズムを見つけたり、

感じたりする面白さ見つけてください。




作家志望の男ビルは、創作のヒントを得るため、

通りすがりの人々のあとをつける行為を繰り返していた。

 

ある日、ビルがいつものように男をつけていると、

尾行していることがその男、コッブにバレてしまう。

 

だが、コッブもまた、他人のアパートに不法に侵入し、

私生活を覗き見る行為に取りつかれていた。

ビルは次第にコッブに感化されていく。

 

数日後、ビルはコッブと二人で侵入したアパートで見た

写真の女性に興味を抱く。

 

やがて、彼女の尾行を始めるビルだったが、

その日を境に、彼は思わぬ事件に巻き込まれていく・・・。
こんなお話です。


出演は、ジェレミー・セオボルド、アレックス・ハウ、

ルーシー・ラッセル、ジョン・ノーラン、

ディック・ブラッドセル等。


MY評価: ☆3 (☆5で満点)