ビニールハウス

貧困や孤独や介護といった現代の社会問題をテーマに描くサスペンスです。

ビニールハウスで暮らす訪問看護師が住む場所を失い、

訪問先の老人を事故で死なせてしまう。



ポスターのキャッチコピーが秀逸だったので、予告編を見た時から、

楽しみでした。

 

そのコピーがこちら↓
「半地下はまだマシ」
 

カンヌではパルムドール、オスカーでも作品賞など4部門を受賞した、

あの「半地下の家族」を引き合いに出したものです。
権利関係は、大丈夫なのでしょうか?笑
 

さて、確かに、ビニールハウスでの生活は、半地下より過酷です。

人間としての生活を過ごす上では、底辺の環境です。
 

それにしても、主人公のおばちゃんの不運には、言葉もない。

まさに、負の連鎖。

言い換えれば、負のスパイラル。

全ての悪運を一手に背負ったかのような人生でした。
 

そして、不運続きの最後に待っていたものとは?

これには驚きました。

韓国特有の「これでもかぁ!」的な締め方でしたね。

 


少年院にいる息子と再び一緒に暮らすことを夢見ながら

ビニールハウスに暮らすムンジョン。

 

引っ越し費用を稼ぐために盲目の老人テガンと

認知症の妻ファオクの訪問介護士として働いていた。

 

そんなある日、ファオクが風呂場で暴れ、

ムンジョンともみ合って転んだ拍子に頭を打って死んでしまう。

 

ムンジョンは息子との未来を守りたい一心で、

認知症の自分の母を連れてきて、

亡くなったファオクとすり替えてしまうのだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、キム・ソヒョン、ヤン・ジェソン、シン・ヨンスク、

ウォン・ミウォン、アン・ソヨ等。
 


主演の訪問介護士を演じたのは、キム・ソヒョンです。

顔に、不幸という文字が100個くらい刻まれたような表情をしていました。

この役だからそのように見えたのでしょうかね?

 

この女優さんが、幸せ者の役を得たら、

どんな表情を見せてくれるのでしょうね?

想像つかない分、是非見てみたいと思いました笑


MY評価: ☆4 (☆5で満点)