コットンテール

『万引き家族』などのリリー・フランキー、

『ベルファスト』などのキアラン・ハインズらが共演した、

イギリス、日本合作の家族ドラマです。

 

イギリスにある「ピーターラビット」発祥の地に遺骨を

散骨してほしいという亡き妻の願いをかなえようとする、

夫と息子一家の姿を描く。

 

監督はパトリック・ディキンソン。



じわじわと沁みてくる作品でした。

とても繊細さの際立つ映画です。

 

英日合作映画で、演出はイギリス人です。

主演は日本人で、主要キャストも日本人で、

よく演出が出来るなぁーと感心します。

 

そう考えたら、先日発表されたアメリカのアカデミー賞で、

国際長編映画賞にノミネートされた役所広司さん主演の

「PERFECT DAYS」も同じ構造だなと思った。

 

外国人監督が演出を手掛けると、当たり前かもしれませんが、

やっぱり日本人の演出作品とは印象がかなり変わります。

良い悪いではありません。

 

この両作品に共通して言えることは、まず、多くを語らない点です。

心の中を繊細に描いてあります。

 

特に、主人公の無口な中年男性を静かにカメラが捉えています。

それを観客が見て、想像して、共感して、

グッとくるというスタイルのような気がしました。
 

「PERFECT DAYS 」と同じように、

これから公開劇場が増えるといいのですが。

 

是非とも二つの映画を見比べてみてください。

そして、じわじわ感じてください!笑

 


60代の作家、兼三郎は、長らく闘病生活を送っていた最愛の妻、

明子に先立たれ、深い喪失感に襲われる。

 

やがて明子が、遺灰を英国のウィンダミア湖にまいてほしいと

希望していたことを知り、ずっと疎遠だった息子の慧と

その妻子とともに英国の湖水地方へと向かう。

 

しかし互いにわだかまりを抱えたままの兼三郎と慧は、

道中もなかなか折り合えず衝突を繰り返してしまうのだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、リリー・フランキー、錦戸亮、木村多江、高梨臨、恒松祐里、

工藤孝生、イーファ・ハインズ、キアラン・ハインズ等。
 


主演は、リリー・フランキーさんです。

俺の中では、名優中の名優なリリーさんです。

彼のキャラクターは、日本の芸能界では、唯一無二のものをお持ちです。

 

パッと見て、ちょっと不気味そうなところもありますが、

めっちゃ人間味の溢れる役者さんです。

それが、演技にもにじみ出ています。

 

錦戸亮さん、久しぶりに見ました。

お元気でしたか?
これからガンガン出演してくださいね。


MY評価: ☆4 (☆5で満点)