FEAST -狂宴-

『義足のボクサー GENSAN PUNCH』などのブリランテ・メンドーサ監督による

人間ドラマです。

 

フィリピンの田舎町を舞台に、交通事故の加害者家族が、

被害者遺族を使用人として雇ったことから始まる奇妙な共同生活の行方を描く。



命の価値は、本来、誰であろうと、どこの国であろうと、変わるものではない。

でも、実態としては、そうとは限らない。

良い悪いは別として、残念ながら、仕方ないと思う側面もある。
 

以前、頻繁に海外出張をしました。

いろんな国、土地を訪ねて、命について考えさせられたことがあります。

 

例えば、東南アジアの発展途上国では、交通事故で人を死なせても、

簡単にお金で示談が成り立つとのことでした。

しかも、びっくりするような値段で。

 

人の命をお金で買うのとは違うが、

遺族は、相場のお金を貰えれば納得するのだそう。

 

もちろん、悲しみは完全には消えないはずです。

そう信じています。

 

だけど、大金を貰えれば、それはそれで悪い話ではないと

割り切るのだと思います。

違和感は全く拭えませんが、そうやって遺族は納得するしかないのでしょうか。

 

日本人には、なかなか分からない価値観でしょう。

しかも、加害者と被害者が、心を通わせるなんて、なかなか想像できません。

 

どちらかというと、加害者に対して、

被害者遺族が一生恨み続けるケースも多い気もする。

それくらい、家族や大切な人を失うことは、ショックなことなのです。
 

話をまとめると、人の命をお金で何とかなると思っているような国には

住みたくないし、行きたくもないです。

 

あっ、すみません、かなり脱線した結論になってしまいました。。苦笑

 


交通事故を起こした息子の罪を被って服役していた家族の長が

出所することになり、帰還を祝う宴の準備が進められていた。

 

父親が収監されている間、妻と息子は協力しあって家族と家計を守り、

事故で亡くなった男の妻子を使用人として雇い入れ面倒を見ていた。

 

しかし宴の日が近づくにつれて後ろめたさと悲しみが再浮上し、

平穏が掻き乱されていく・・・。
こんなお話です。


出演は、ココ・マルティン、ジャクリン・ホセ、グラディス・レイエス、

リト・ラピッド、フリオ・ディアス、ロンワルド・マルテキン等。


MY評価: ☆3 (☆5で満点)