犯罪都市 NO WAY OUT

『無双の鉄拳』などのマ・ドンソクが主演を務める

『犯罪都市』シリーズの第3弾です。

 

拳一つで悪党たちをねじ伏せる刑事がソウル広域捜査隊に異動し、

ある事件の背後にうごめく新たな敵に立ち向かう。



マ・ドンソク出演の映画は、基本的に全て見ます。

記憶にある限り、全部面白いです。

ハズレがありません。

 

韓国のトップ俳優ですが、たまにスベることもありそうだが、

本当にスベりません。


彼の作品がすべらない理由を分析してみましょう。

 

まずは、ビジュアルです。

ずんぐりむっくりした体型が可愛らしい。

でも、めちゃめちゃケンカが強い。

そのギャップに惹かれます。
 

センス・オブ・ユーモアもあります。

単に格闘に秀でているだけではなく、思わずクスッと笑わせてくれます。

愛嬌があるから笑えるのでしょうね。
 

あと、彼が持っているビジュアル、アクション、

人柄が全て高いレベルで揃っているのに加えて、

韓国映画界の得意技であるバイオレンスの演出力も大きく影響があると思う。

 

素材が良くても、最後は料理次第のところはあります。

韓国のバイオレンスを描くクオリティー、バリエーションは、

マジで上手いです。

 

迫力感や緊張感の見せ方、アクションの効果的なアングルや編集など、

どうやったら面白くなるか熟知して製作されています。

そこが韓国映画の底力です。
 

さて、本作は、日本の俳優陣も加わってのクライム・ムービーです。

日韓の裏社会が繋がって、抗争に発展するということは、

どうしても日韓対決みたいな構図になってしまいますが、

脚本として、それはそんなに意図していないと思いました。
 

ドラッグの蔓延と、それを資金源にする裏社会の組織。

どこの国も一緒ですね。

 

そこら辺はモヤモヤするのですが、5分おきに繰り広げられる

マ・ドンソクの拳による鉄拳制裁が、そのモヤモヤを

吹き飛ばしてくれました。

 

気分がスカッとなるので、お悩みを抱えている方は、

気分転換にオススメです。

 

ただ、気をつけなければいけないのは、映画を見終わった後に、

シアターから外に出る時、誰かを殴ってストレス発散したく

なっている自分に気付くでしょう笑

くれぐれもケンカはお控えくださいね。

 


ベトナムでの凶悪犯一斉検挙から7年後。

ソウル広域捜査隊に異動したマ・ソクトはある事件を追っていて、

その背後に新種の合成麻薬と日本のヤクザが関わっていることを突き止める。

 

一方、組織の人間による麻薬の横流しが発覚し、

その処理に当たるために“解決屋”と呼ばれる極悪非道なヤクザのリキが

日本からソウルに送り込まれる。

 

さらには消えた麻薬の横取りを狙う汚職刑事のチュ・ソンチョルの存在もまた、

マ・ソクトの捜査をかく乱していくことになるのだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、マ・ドンソク、イ・ジュニョク、青木崇高、國村隼、

キム・ミンジェ、イ・ジフン、コ・ギュピル等。


主演のマ・ドンソクについては、冒頭に散々、語らせていただきました。

俺が、韓国の映画俳優で、一番好きで、尊敬しています。
 

日本人の俳優陣も良かったです!まずは、青木崇高さん。

もう完全にイっちゃってましたね。

韓国映画のバイオレンスの中に入っても全く遜色の無い殺陣の刀捌きでした!
 

もう一人、國村隼さん。

あの風格、本物のヤクザのようでした。

悪役から優しいお父さんまで、彼くらい芸風の幅の広い俳優さんはそういません。

素晴らしかったです!!


MY評価: ☆4 (☆5で満点)