コヴェナント/約束の救出

『オペレーション・フォーチュン』などのガイ・リッチー監督による

サスペンスです。

 

アフガニスタンから帰還したアメリカ軍兵士が、自分の命を救った

アフガニスタン人の通訳とその家族がタリバンに追われていることを

知って救出に向かう。



素晴らしい映画でした。

アフガニスタン紛争におけるアメリカ対タリバンの緊張感が半端ない。

 

加えて、命の恩人へのコヴェナントを履行するための

命懸けの行動に感動しました。
 

本作は、一本の筋が通っていますが、前半と後半で全く毛色が変わります。

二部作のようです。

一粒で二度美味しいとも言います笑
 

前半は主人公がタリバンの爆弾工場を探す過程と、見つかって以降、

タリバンから逃げるまでが描かれています。

 

捜索する時も、二人きりで逃げる時も、

どちらも手に汗握るシーンの連続です。

これで映画一本の価値があります。

 

後半は、アフガニスタン人の通訳のおかげで助かった恩義への報いが

テーマです。

 

ここが人間らしくてとても良かった。

決してスマートではなく、泥臭いけど、心に沁みました。

 

日本では、昔から、「義理と人情」なんて言いますが、

それが人間にとってとても大事だから、ずっと言い継がれているのです。

 

日本人特有の価値観と思っていましたが、

やっぱり外国人にもあったということですね。

認識不足で大変失礼いたしました。
 

あーぁ、肩が凝りました。

それくらいハラハラドキドキの連続でした。

 

アフガニスタンの岩山での銃撃戦は迫力満点でした。

その岩山での決死の逃走劇もヒリヒリしました。

 

人間同士の殺戮のシーンは見るに耐えないものがあり、

何度見ても慣れません。

 

だから、見終わった後には、ドッと疲れが出るのです。

俺もまだまだ人間の心があるということですね笑

 


2018年、アフガニスタン。

米軍曹長ジョン・キンリーは危険な作戦の遂行中に

タリバンの攻撃を受け瀕死の状態に。

 

その窮地を通訳として同行していたアーメッドの

献身的な行動によって救われる。

 

米軍偵察隊に引き渡され、命を取り留めたキンリーはアメリカに帰還後、

アーメッドがタリバンに狙われ行方不明になっていることを知る。

 

命の恩人であるアーメッドを救い出すため、単身でアフガニスタンへと

戻ることを決意するキンリーだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、ジェイク・ギレンホール、ダール・サリム、

アントニー・スター、アレクサンダー・ルドウィグ、

ボビー・スコフィールド、エミリー・ビーチャム、

ジョニー・リー・ミラー等。
 


主演のジェイク・ギレンホールは、完璧な演技でしたね。

あの過酷な環境下で、心身ともに擦り減る撮影だったに違いありません。

大変お疲れ様でした。
 

アフガニスタン紛争は、アメリカにとって決して良い歴史ではありません。

タリバンはいまだに勢力を保っているのですから。

 

世界のあちこちで、紛争は起きています。

早く争いを止めて、平和な世の中になるといいなと切に願います。


MY評価: ☆5 (☆5で満点)