ボーはおそれている

『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』などのアリ・アスター監督と、

『ジョーカー』などのホアキン・フェニックスが組んだスリラーです。

 

ささいなことでも不安になる怖がりの男性が、

母親の突然の訃報を受けて帰省しようとするも、

その旅路は現実とも悪夢ともつかぬものになっていく。



これは一体、何なのだ?

大仕掛けのドッキリか?

度を過ぎたイタズラか?

それとも狂気の沙汰か?
 

どれが正解と言われても納得しそうだし、

他にもっと適切な表現はあるかもしれない。

でも、常軌を逸していることだけは間違いない。
 

怖がりのおじさんが主人公です。

そのおじさんを徹底的に怖がらせ続ける3時間です。

 

そう、予告編とエンドロール含めると、3時間10分という

迷惑なくらいの長尺です。

 

俺なんて、2時間を過ぎたあたりから、お尻が痛くて痛くて、

何度も座り直りをして、自分のお尻ちゃんを誤魔化し続けていました笑
 

さて、話を本編に戻しましょう。
何だかよく分からないけど、俺に戸惑いはなかった。

 

なぜなら、主人公ボーを演じるホアキン・フェニックスの演技を

ずっと眺めていたからです。

 

彼は、マジで、天才です。

俺のお気に入り作品の「ジョーカー」の彼が一番好きですが、

最近では「ナポレオン」での勇士が印象的でした。

 

そして、今回、怖がりで、口下手で、情けないおじさん。

一つ一つの台詞やリアクションを見ていても、全然飽きないのです。

 

彼を見ていると、役を演じているというより、

完全にボーに成り切っているのが良く分かります。
 

そんなボーが、最後にどうなるのか、

エンディングを気にしながら見ていました。

 

これまたビックリの展開でしたね。

3時間、全く予測不能な脚本でした。

 

この脚本家、絶対に凡人ではありませんね。

天才か奇人のどちらかです!笑



日常のささいなことでも不安になってしまう怖がりの男ボーは、

つい先ほどまで電話で会話していた母が突然、怪死したことを知る。

 

母のもとへ駆けつけようとアパートの玄関を出ると、

そこはもう“いつもの日常”ではなかった。

 

その後も奇妙で予想外な出来事が次々と起こり、

現実なのか妄想なのかも分からないまま、

ボーの里帰りはいつしか壮大な旅へと変貌していく・・・。
こんなお話です。


出演は、ホアキン・フェニックス、ネイサン・レイン、

スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、パティ・ルポーン、

エイミー・ライアン、パーカー・ポージー、ドゥニ・メノーシェ、

ゾーイ・リスター=ジョーンズ、アーメン・ナハペティアン、

ジュリア・アントネッリ等。


主演のホアキン・フェニックスについては、先程いろいろと述べました。

俺にとって、今、ハリウッドで一番脂の乗っているスターだと思います。

これからの出演作が楽しみで仕方ありませんね。


MY評価: ☆4 (☆5で満点)