ゴールデンカムイ

「週刊ヤングジャンプ」にて連載され、

アニメ化もされた野田サトルの漫画を実写化したものです。

 

明治時代後期の北海道を舞台に、日露戦争に従軍した元軍人と

アイヌの少女、脱獄囚など、さまざまな思惑を持つ人々が、

アイヌから奪われた金塊を巡り争奪戦を繰り広げる。


原作の漫画は読んでいませんが、

予告編で大体のあらすじは感じていました。

 

面白いのか半信半疑でしたが、

そんな俺の半端な予想を大きく裏切られました。
 

めっちゃめちゃ面白かったです。

漫画も読みたくなりました。
 

原作が漫画なので、ストーリーは基本的にフィクションなのですが、

ベースは史実に基づいているので、妙な歴史スペクタクルが

滲み出ているのがまず良い。

 

俺が一番感心したのは、約2時側半の本編全てが、

本気で製作されていることです。

 

手抜きが一切ありません。

様々な格闘シーンがありますが、本気感の臨場感が凄いです。

 

スゲェーと思ったシーンが幾つもあります。

あれは、役者の皆さんは、間違いなくハードな撮影だったでしょうね。

生傷も絶えなかったでしょう。

 

でもその頑張りの甲斐が、見ている側に十分に伝わってきましたので、

報われたのではないでしょうか。
 

あと、雪のあるシーンが多いです。

リアルな雪の中で撮影もあったでしょうし、

合成で後処理したのもあるでしょうけど、

あそこまで雪の中で格闘するシーンが多いのも珍しい。

 

ただの雪だけど、この雪の要素が一つ加わるだけで、

撮影や演技の難易度が何倍にも上がるのでしょうね。
 

たくさん印象に残るシーンがありますが、

馬がひく荷台の上での格闘はマジで見応えがありました。

 

あの馬車のスピード感を担保しつつ、あの激しいアクションは、

合成とはいえ、完璧な計算がないと成り立ちません。

 

ちなみに、合成には見えないというのも肝で、

CG合成に、費用と時間を惜しみなく投じた結果でしょう。
 

さぁ、次はいつかなぁー?

続きが楽しみです!

 

明治時代後期の北海道。

日露戦争に従軍した元陸軍兵・杉元佐一は、

一獲千金を夢見て砂金を採っていた際、

アイヌ民族から奪われた金塊のうわさを知る。

 

金塊を奪った男は投獄されたとき、その隠し場所を示す入れ墨を

24人の囚人の体に彫って彼らを脱獄させ、彼ら全員の入れ墨によって

一つの暗号が構成されているのだという。

 

あるとき、ヒグマに襲われた杉元はアイヌの少女に救われる。

アシリパという名前の彼女は金塊を奪った男に父親を殺されており、

父の敵を討つため、金塊を追う杉元と行動を共にし始める・・・。

こんなお話です。


出演は、山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、柳俊太郎、

泉澤祐希、矢本悠馬、大谷亮平、勝矢、高畑充希、木場勝己、

大方斐紗子、秋辺デボ、永尾柚乃、マキタスポーツ、島津健太郎、

山内圭哉、堀部圭亮、井浦新、玉木宏、舘ひろし等。

主演の山﨑賢人くん、素晴らしかったです!!

もの凄いアクションの連続でした。

「不死身の杉本」の呼び名に恥じない、激アツの主人公でしたね。
 

玉木宏さんの怪演ぶりがとても印象的でした。

俺の中では、どちらかというと優等生的な俳優さんなのですが、

これまでに見たことのない玉木宏が本作にはいました。

とても良かったです!


MY評価: ☆5 (☆5で満点)