シャクラ

金庸の武侠小説「天龍八部」を原作に描くアクションです。

宋の時代の中国を舞台に、殺人犯に仕立て上げられた主人公が、

自身の身の潔白を証明しようとする。


俺の大好きなアクション俳優のドニー・イェンが、

製作・監督・主演の一人三役を務めています。
能力のある人は、何でも出来るものです。

 

ちょっと臭いところはありますが、細かいことを気にしなければ、

とても楽しめます。

 

特に、アクションは、少林寺の拳法をはじめ、

いろんな格闘シーンが堪能できます。

 

少し気になったのが、ワイヤーアクションの頻発です。

しかも接近戦でのアクションは分かるのですが、

屋根から屋根へと飛ぶようなシーンがとても多いです。

 

いくら中国古来の様々な格闘の奥義を身につけたとしても、

空は飛ばないだろうと思ってしまうのです。

俺って、やっぱり、リアリストなのです。

 

脚本はいいです。

無実の罪を着せられた主人公が、自らの潔白を証明しようと奔走する姿は、

つい応援してしまいます。

 

ちなみに、他に気になってしまった点は、アフレコの甘さです。

台詞とリップの動きがズレているのが見過ごせません。

まぁ、中国映画の「あるある」ですけどね。

 

もう一つおまけに言うと、合成の甘さです。

洋画も邦画も、合成は多用されていますが、技術の進歩で、

キャストと背景の合成の馴染みが自然に出来るようになり、

パッと見ても分からないくらいに仕上げています。

 

それと比べると、「あーぁ、合成だわっ」と

がっかりするシーンがありました。

 

散々文句を言いましたが、いい作品だからこそ、申し上げました。

繰り返しますが、ドニー・イェンは俺の大好きかつ尊敬する俳優さんです。

 

彼の演技は、心技体が高いレベルで揃っています。

そんな役者さん、他にはそうそういません。

本作も素晴らしかったです!



丐幇の幇主・喬峯は人々から慕われる英雄的存在だったが、

副幇・馬大元殺しの濡れ衣を着せられてしまう。

 

さらに漢民族ではなく契丹人であるという出自まで暴かれて

丐幇を追放された喬峯は、自分を陥れた人物を探すとともに、

自身の出生の真実を突き止めるべく旅に出る。

 

しかし彼の行く手には、さらなる罠が仕掛けられていた。

武林最強の技「降龍十八掌」を駆使して刺客たちを次々と

倒していく喬峯だったが・・・。
こんなお話です。


出演は、ドニー・イェン、チェン・ユーチー、リウ・ヤースー、

ウー・ユエ、カラ・ワイ、チョン・シウファイ、グレイス・ウォン、

ドゥ・ユーミン、レイ・ロイ、ツイ・シウミン等。

主演のドニー・イェンは冒頭にも述べた通りです。

彼の出演作は、必ず見ます。

だって、好きですから。

あっ、変な意味ではありませんよ!笑

 


MY評価: ☆4.5 (☆5で満点)