枯れ葉

『ル・アーヴルの靴みがき』などのアキ・カウリスマキ監督による

ラブストーリーです。

 

フィンランドのヘルシンキを舞台に、

孤独な男女がかけがえのない愛を見つけようとする姿を描く。

 

社会の片隅で懸命に生きる労働者たちを巡るストーリーは、

第76回カンヌ国際映画祭で審査員賞を獲得した。


フィンランド映画です。

北欧のちょっと暗い感じがしみています。

 

面白かったです!

アキ・カウリスマキ監督のセンスを随所に感じました。

 

笑うようなところが無いので、基本的に全く笑顔がありません。

でも見ている側が、ついクスッと笑ってしまいます。

 

あんなにクソ真面目に演じていて、面白いことも言わないのに、

じわじわと笑えるって凄いです。
 

あっ、勘違いしないでくださいね。

これは別にコメディー映画と言っているわけではありません。

 

れっきとした恋愛映画です。

二人の恋の行方が、セリフのないところで絶妙に描かれていました。
 

ところで、タイトルの「枯れ葉」の意味ですが、

俺はこう解釈しました。

 

たとえ枯れ葉でも、葉っぱは葉っぱです。

仕事も恋も上手くいかず、枯れたような人生だけど、

運命の人に出会って恋をしてもいいのです。
 

俺も、そう思います!

恋は永遠に不滅です!!笑


ヘルシンキで倹しい暮らしを送る孤独な女性アンサ。

スーパーマーケットで働いていた彼女だったが、

ある日、理不尽な理由で職を失ってしまう。

 

一方、同じく孤独な労働者のホラッパは、

憂鬱な日常にアルコールが手放せない日々を送っていた。

 

そんな2人がカラオケバーで出会い、

互いの名前も連絡先も知らないまま恋に落ちるのだったが・・・。
こんなお話です。


出演は、アルマ・ポウスティ、ユッシ・ヴァタネン、

ヤンネ・フーティアイネン、ヌップ・コイヴ、

マッティ・オンニスマー、シーモン・アル=バズーン、

マルティ・スオサロ、サカリ・クオスマネン、

マリア・ヘイスカネン、アリナ・トムニコフ、

マウステテュトット等。

主演の二人とも本当に素晴らしかったです。

 

まずは、アンサ(女性)役を演じたのは、アルマ・ポウスティです。

可愛らしさもあり、でも、切なさとやるせなさを

全面に纏って生きているような主人公を好演していました。

一度でいいから、笑顔を見たかったです!笑
 

ホラッパ(男性)役を演じたのは、ユッシ・ヴァタネンです。
はみ出し感が半端なく出ている演技がとても印象的でした。


MY評価: ☆4 (☆5で満点)