Starting Over

 

ボーイズグループ「BOYS AND MEN」の勇翔が主演を務め、

あるアパートの一室を舞台に、登場人物たちが人生の再出発をかけて

繰り広げる騒動を描いたワンシチュエーションコメディです。
 

 

ワンシチュエーションムービー。

何か、カッコ良さげですが、要は、一箇所だけで話が進む映画ってことです。

 

最大の長所は、製作費があまり掛からないことです。

本作では、ボロいアパートの一室だけで撮影が完結するのですから、

あちこちロケに行く必要もないですし、たくさんセットを組む必要もないです。

 

しかも本作は、その日の出来事で完結するので、衣装も一つでいいですし、

その分、撮影日数も恐らくかなり少なくて済みます。

お金の面では、至れり尽くせりです。

 

だけど、その分、変化に乏しいので、映画という長尺のドラマでは、

まずはとにかく脚本が命です。

話が面白くないことには、ワンシチュエーションムービーは成立しない。

 

その意味では、本作は、いい意味でバカバカしくて楽しかったです。

また、単に面白いだけではなく、タイトルのStarting Overも

うまく昇華していました。

 

ちなみに、「Starting Over」の意味は、

「最初からやり直す」「もう一度やり直す」です。

 

人間だから失敗はします。

長い人生だから、誰だってうまく行かない時はあります。

 

だけど、この世は、必ずセカンドチャンスがあります。

もっと言うと、やる気さえあれば、何度でもチャレンジできます。

それが人間社会の良いところですね。

 

 

東京の郊外にある古い木造アパートに、人生の再出発を図って

引っ越してきたフリーターの太田茂樹。

 

しかし、不動産屋から請求された敷金・礼金を用意できず、

早くもアパートを追い出されそうになる。

 

そんな茂樹の前に、部屋の前の住人である小菅陽二という人物が現れるが、

なんと彼は地縛霊だった。

 

敷金・礼金減額のため、幽霊が出ることを不動産屋に証明したい茂樹は、

全く霊感のない不動産屋に存在をアピールしてほしいと陽二に懇願。

 

すると陽二は、そのかわりに「元カノの艶子への復讐を手伝うこと」

という条件を提示してくる・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、勇翔、山下リオ、柳川るい、八木将康、大地洋輔、森岡朋奈、

神志那結衣、本間日陽、青山泰菜、平山大、松尾侑治、久田莉子、

小森健人、鳥居みゆき等。

 

 

MY評価: ☆3 (☆5で満点)