法廷遊戯

小説家で弁護士の五十嵐律人が司法修習生時代に

上梓した小説を原作に描くミステリーです。

 

ロースクールの同級生の3人の男女が、

実際に起きた殺人事件の真相を模擬裁判として追う中で、

彼らの隠された真実が暴かれていく。

 


どんでん返しが続く面白い脚本です。

法廷ものだけに、ひっくり返った時の検察、弁護士、被告人、裁判官など、

それぞれの立場の人たちのリアクションが見ものでした。
 

裁判って、奥が深いです。

無罪とか有罪とかはあくまで結論であって、

何事にも立証しなければなりません。

 

推定無罪という考え方です。

その結果、無罪の犯人を生んでいるケースもありましょう。

 

一方で、立証という客観的根拠を揃えないと罰しないということで、

冤罪が少なくなるという側面もあります。

 

これまで日本は多くの冤罪事件を犯してきましたからね。

現在の司法制度は、完璧と言えるかどうかは別として、

昔よりは正しいのでしょう。
 

もし俺が人生をやり直すとしたら、是非法学部に進んで、

法曹界で活躍したい。

 

もちろん、司法試験の難しさは分かっているけど、

2度目の人生なら、チャレンジしないとですね。
 

ちなみに、法曹界といえば、

「裁判官、検事、弁護士のどれになりたいか?」

というのが鉄板の質問です。

 

俺は、絶対に弁護士がいい。

人を裁いたり、悪事を暴くよりも、

依頼人と向き合う方が俺の性には合っていると思う。

 

最後は、自分話に陥ってしまい、申し訳ありません!


セイギこと久我清義が弁護士を目指して通うロースクールでは、

学生たちが事件の当事者となって行う模擬裁判“無辜ゲーム”が行われていた。

 

そんな中、清義は同じ施設で育った同級生の美鈴とともに

悪質ないやがらせの被害に遭う。

 

さらに無辜ゲームの発案者である優秀な学生・馨も

脅迫を受けていたことを知る。

 

それから数年後、無事に司法試験に合格し弁護士となった清義は、

馨から久々に開催する無辜ゲームへの招待を受ける。

 

しかし清義が会場に来てみると、そこには刺殺された馨と、

手にナイフを持ち、返り血を浴びた美鈴の姿が。

 

“殺してない”と訴える美鈴の言葉を信じて、

彼女の弁護を引き受ける清義だったが…。
こんなお話です。


出演は、永瀬廉、杉咲花、北村匠海、戸塚純貴、黒沢あすか、

倉野章子、やべけんじ、タモト清嵐、柄本明、生瀬勝久、

筒井道隆、大森南朋等。

メインキャストの3人が、うまくトンマナを揃えて、

法律系の役を上手く演じていました。

 

やっぱり、法律や裁判で語る内容というのは、絶対的に堅いものなので、

演者がそれらしくしていないと浮いて見えるのです。

その意味では、3人ともそれなりに見えたので、流石だなと思った次第です。


MY評価: ☆3 (☆5で満点)