遠いところ

 

第23回東京フィルメックスのコンペティションで観客賞を受賞した

ドラマです。

 

沖縄を舞台に、夫の暴力などに苦しむ17歳の女性が、

わずかな希望を抱きながら過酷な現実の数々と向き合っていく。

 

 

見ていて、とっても辛かったです。

人生が狂い始めると、どんどんと歯の連鎖に陥ります。

 

自業自得の部分ももちろんありますが、そればかりではない。

結局、一瞬の快楽や安易な選択の結果、少しずつ歯車が狂い始めるのです。

 

実は、本作を見る直前に「山女」という作品を見ました。

立て続けに見たのですが、時代背景など全然違うのですが、

二人の主人公が似たもの同士に見えました。

 

生まれた境遇が悪く、貧乏で、理不尽なことばかりが起きる。

自分の居場所がなくて、いつも苦しさを感じながら生きているのです。

 

しんどいですね。

行くところまで行ったら、自暴自棄の選択をついしてしまいそうな

感じが見ていてしんどかったです。

 

でも、主人公のような境遇の人って、

実は日本中のあちこちにそこそこいそうです。

 

社会の中に、彼女たちを守るセーフティーネットを作るべきです。

自業自得なんてつまらないことは言わずに。

 

それが日本が昔から持つ助け合い文化、おせっかい文化なのです。

面倒なこともあるけど、実はとっても良いところもあります。

 

格差社会なんて言われて久しいですが、

貧困問題は明らかに大きくなっています。

 

全員に理解してもらうのは、なかなか難しいテーマとは思いますが、

政府として、各自治体として、もっと真剣に対策を考えて欲しい。

 

 

沖縄県・コザ。

17歳のアオイは、夫のマサヤと幼い息子の健吾と3人暮らし。

 

おばあに健吾を預け、生活のため友だちの海音と朝までキャバクラで

働くアオイだったが、建築現場で働いていた夫のマサヤは不満を漏らして

仕事を辞め、アオイの収入だけの生活はますます苦しくなっていく。

 

マサヤは新たな仕事を探そうともせず、

いつしかアオイへ暴力を振るうようになっていた。

 

そんななか、キャバクラにガサ入れが入り、アオイは店で働けなくなってしまう。

悪いことは重なり、マサヤがわずかな貯金を持ち出し、姿を消してしまう。

 

仕方なく義母の由紀恵の家で暮らし始め、昼間の仕事を探すアオイだったが、

なかなかうまくいかない。

 

さらにマサヤが暴力事件を起こして逮捕されたと連絡が入る。

被害者への多額の示談金が必要になり切羽詰まったアオイは、

キャバクラの店長からある仕事の誘いを受ける・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、花瀬琴音、石田夢実、佐久間祥朗、長谷川月起、松岡依都美、

小倉綾乃、NENE、奥平紫乃、高橋雄祐、カトウシンスケ、岩谷健司、

岩永洋昭、米本学仁、浜田信也、尚玄、上地春奈、きゃんひとみ、

早織、宇野祥平、池田成志、吉田妙子等。

 

主演の花瀬琴音は、実は良く存じ上げていなかったです。

申し訳ありません。

すごく良かったです。

 

主人公に成り切って、魂がしっかりと入っていました。

そして、何と言っても、脱ぎっぷりの良さが、

私エロマン星人のハートを鷲掴みにしました。

 

いろんなシーンが印象的ですが、

一つはトイレでのパンツの脱ぎ履きシーンです。

一瞬、ヘアも見えました。

あれには女優魂を感じましたね。

 

あとは、おっぱいも何度も見せてくれましたし、

フェラのシーンも本気でしたし、

中国人だか韓国人にやられる立ちバックのシーンもカッコ良かったです。

AVレベルの本気感が素晴らしかったです!

 

まだ21才の彼女。これまでどんな経験をされてきたのでしょうか?

すみません、つい、野暮なことを言ってしまいましたね(汗)

 

 

MY評価: ☆4 (☆5で満点)