To Leslie トゥ・レスリー

 

高額な宝くじに当選したシングルマザーの人生を描くヒューマンドラマです。

宝くじで大金を手にするものの酒に溺れ、

行き場をなくしてさまよう女性の姿を映し出す。

 

 

素晴らしい作品に巡り逢えました。

これだから映画はやめられません!

 

人間とは弱い生き物です。

俺も半世紀以上生きてきて、つくづく分かるようになりました。

 

人間って、失敗や挫折などをキッカケに下り坂に陥ると

簡単に堕ちて行きます。

 

そして、堕ちた人間って、ホントに醜いです。

見ていられません。

 

この世の中、最終的には自己責任なので、

堕ちたら自業自得と言われておしまいです。

社会なんて、そんなものです。

 

だけど、立ち直ろうとする人間には、

人によるけど、応援してくれる人もいます。

それがあるから、人間は生きていけるとも言えます。

 

再生という言葉があります。

一度失敗したらアウトなら誰も挑戦なんてしません。

再びやり直すチャンスがあることがとても大事です。

 

そして、そのチャンスをつかめるかは本人次第だし、

再生力が問われるのです。

 

そのキーになるのが、やっぱり家族なのでしょうね。

何やかんや言っても、最後は家族です。

 

ラスト、泣きました!

いきなり、ドバッと涙が溢れ出てきました。

この感覚、久しぶりでした!

 

 

テキサス州西部に住むシングルマザーのレスリーは宝くじに当選し

高額を手に入れるも、数年の間にアルコールで使い果たしてしまった。

 

行き場を失った彼女は昔の友人のもとに身を寄せるが、

そこでも酒に手を出し呆れられてしまう。

 

失意のレスリーが出会ったのは、孤独なモーテル従業員スウィーニー。

彼との出会いをきっかけに、レスリーは自らに失望した息子のためにも

過去を見つめ直し、人生の再起を図る・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、アンドレア・ライズボロー、アンドレ・ロヨ、

オーウェン・ティーグ、スティーヴン・ルート、

ジェームズ・ランドリー・ヘバート、

マーク・マロン、アリソン・ジャネイ等。

 

主演のアンドレア・ライズボローに、俺の心は鷲掴みにされました。

素晴らしかったなんてありふれた言葉で評すのも失礼なくらい、

超素晴らしかったです!

 

ドン底に堕ちた人間の醜さ、見苦しさ、情け無さを完璧に演じていました。

感情を剥き出しにするところも、感情を押し殺して我慢するところも、

全てに魂が乗り移ったような迫真の演技でした。

 

見終わった後、アカデミー賞の主演女優賞に

ノミネートされていたことを知りました。

 

「当然」と思ったと同時に、映画芸術科学アカデミーが

ちゃんと見ていると感心しました。

 

俺的には、彼女の演技は、オスカー獲りに値するどころか、

断トツで一位票を集めても不思議ではないほどのものだったと思います。

 

文句無しの満点です!

主演のアンドレア・ライズボローには、

エロマン賞の主演女優賞を大拍手と共にお贈りします!!

 

 

MY評価: ☆5 (☆5で満点)