世界の終わりから

 

『CASSHERN』『ラスト・ナイツ』などの紀里谷和明監督が、

世界を救うために力を尽くす女子高校生の姿を描いたドラマです。

 

親を亡くして生きる希望を失った主人公のもとに、

突然政府の特別機関を名乗る人物が訪れる。

 

 

紀里谷和明ワールド全開って感じでした。

本作は、かなり独特です。

 

ヒューマンドラマがベースに見えますが、

ファンタジー的な要素やSFまで混ざり込んでいて、

ついていくのが大変でした。

 

特に、現実世界と、夢の中の過去世界が行ったり来たりして、

ちゃんと見てないと、訳が分からなくなります。

 

そんな感じなので、脚本の練り込みが半端ありません。

やっぱり、紀里谷和明さんは天才ですね。

真似したくても、不可能な領域を作り上げている感じです。

 

ところで、「あと2週間で、この世界が滅亡するとなったら、何をするか?」

という問いがあります。

難しいですねー。

俺なら、何するだろ?

 

そうだなぁー、ハワイに行って、のんびりするかなぁー。

俺なら、きっとあれやこれやと焦ることなく、

最後だからこそゆったりと満喫することを選ぶ気がする。

 

もちろん、ゆったりとハワイを満喫する気分になっているかは分かりませんか、

ジタバタしても仕方ないということだけは悟るのではないかと思う。

 

 

小さい頃に事故で両親を亡くした女子高生のハナは、

ついに祖母も亡くなり生きる希望を失いかけていた。

 

そんな時、政府の特別機関と名乗る男が現れ、

彼女が見た夢について訊かれる。

 

そして、世界の終わりを救えるのは自分しかいないと

告げられ混乱するハナだったが・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、伊東蒼、毎熊克哉、朝比奈彩、増田光桜、岩井俊二、

市川由衣、又吉直樹、冨永愛、高橋克典、北村一輝、夏木マリ等。

 

主演の伊東蒼は、とっても気持ちの強い役者さんですね。

これからもっともっといい女優さんになることでしょう。

 

共演陣も大物の個性派がたくさん集まっています。

中でも、夏木マリさんの魔女感というか、占い師の巨匠感が、実に面白かったです。

あと、冨永愛さんの超浮いた感じの未来感も、楽しく拝見しました。

 

 

MY評価: ☆4 (☆5で満点)