若き仕立屋の恋 Long version
香港の名匠ウォン・カーウァイが、2001年製作のオムニバス映画
「愛の神、エロス」の一編として発表した短編「若き仕立屋の恋」の
ロングバージョンです。
2004年のベネチア国際映画祭で非公開のプレミア作品として
上映されたほか、2018年北京映画祭で上映された。
日本では2023年4月に劇場初公開。
メインビジュアルから漂う何とも言えない妖艶さに惹かれて、
劇場に足を運びました。
何てったって、俺は，エロマン星人ですから笑
恋とは、儚いものですね。
好きになってしまったら、恋は盲目です。
なぜそのような人を好きになったかなんて関係ありません。
そういうものなのです。
ただ、よりにもよって、娼婦を好きになったら、それは地獄です。
自業自得だけど、やっぱり辛いものは辛い。
それでも必死に愛を貫こうとする男に、俺は拍手を贈ります。
また、「男の中の男」賞も差し上げます！
ところで、どうでもいいことですが、本作は2004年に製作されたもので、
俺は、当時のオリジナルは見ていません。
今回日本で公開されたのは、long versionです。
それでも上映時間は、56分です。
オリジナルはどんだけ短かったのでしょうか？
あまりカットするところもない気がします。
1960年代の香港。仕立て屋見習いの青年チャンは、
美しい高級娼婦のホアと出会い、魅了される。
それ以来、ホアが他の男のために着飾る服を、
愛情を込めて仕立て続けるチャン。
やがて時は移ろい、ホアはかつての精彩を欠いていき、
すべてを失っていくのだが・・・。
こんなお話です
出演は、コン・リー、チャン・チェン等。
主演のコン・リーのフェロモンが半端なかったですね。
仕立て屋が彼女の腰に手を回すだけで、強烈な匂いを発していました。
あと、冒頭の映像、彼女が男優の股間をまさぐるシーンなんて、
もう俺自身がほぼ悶絶していました笑
娼婦に恋した仕立て屋を演じたチャン・チェンは、
一途な愛を見事に表現していました。
セリフというよりは、顔の表情で演じていましたね。
最後の最後まで貫き通すのが「男の愛」です！
ＭＹ評価： ☆４ （☆５で満点）