ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア版

 

ベルナルド・ベルトルッチ監督が、清朝最後の皇帝溥儀の人生の軌跡を

壮大なスケールで描いた歴史大作です。

 

わずか3歳で清朝皇帝の地位につきながらも、近代化の嵐にもまれ、

孤独な日々を送らざるを得なかった溥儀。

 

彼が即位してから文化大革命以降に至るまで、

文字通り激動の生涯をあますところなく描き出した作品です。

 

アカデミーでも、作品・監督・脚色・撮影・美術・衣装デザイン・編集・

オリジナル作曲・録音賞受賞と、ほぼ総嘗めにしてしまった傑作です。

 

 

「ラストエンペラー」、名作中の名作と言われていますが、

しっかりと見た記憶が無かった。

 

この度、ヒューマントラストシネマ有楽町で劇場公開版の

4Kレストア版が公開されたので、見に行くことにしました。

 

1987年に製作されました。

今から36年前です。

 

4Kレストア版の効果かもしれませんが、古臭さが全くありません。

最近作られた歴史映画と言われても恐らく信じてしまうでしょう。

 

あと、何と言っても、スケール感が半端ないです。

大スペクタクルの歴史絵巻に仕上がっていて、

名作と言われる所以がはっきりと分かりました。

これぞ、ザ・映画と言える作品です。

 

 

第2次世界大戦が終結してから5年後、

中国のハルビンでひとりの男性が自殺を試みる。

 

1908年、まだ3歳だった溥儀は西太后によって北京の紫禁城に迎えられ、

皇帝に任命される。

 

だが3年後、辛亥革命を機に皇帝を退位させられてしまい、

城内で監禁されるように。

 

やがてクーデターで城を追われた溥儀は日本軍の甘粕大尉の手引きで

天津に逃亡し、そこで満州国皇帝の座に収まるが、

その後も彼の人生も波乱に富むものだった・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、ジョン・ローン、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥール、

坂本龍一、デニス・ダン、ヴィクター・ウォン、高松英郎、マギー・ハン、

リック・ヤン、ヴィヴィアン・ウー、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、

リサ・ルー等。

 

先日亡くなられた坂本龍一さんが、音楽を担当していると同時に、

出演もされています。

まだ若くて、ちょっとギラギラされているのが印象的でした。

 

こうしてみると、俳優としてのタレントも十分にお待ちだったと感心しました。

そして、改めまして、ご冥福をお祈りします。

 

 

MY評価: ☆4 (☆5で満点)