かがみの孤城
 

直木賞作家・辻村深月による本屋大賞受賞作を劇場アニメ化したものです。

学校に居場所がなく閉塞感を抱える少女が、ある日突然鏡の中の不思議な

世界に迷い込み、そこで出会った6人の中学生たちと共に冒険する。

 

 

当初、子供向けのアニメーションかなと思っていましたが、

ユーザー評価がとても高いので、その理由を探りに見に行きました。

 

そしたら、その訳が分かりました。

とっても良く出来ています。

 

脚本がとてもいいです。

本屋大賞を受賞した原作もきっと面白いでしょう。

 

思春期は、多感な時期です。

傷つきやすい年頃です。

 

そして、昔と今では、いろんなことが違います。

昔は、ガキ大将に代表されますが、悪い奴は見たからに悪そうで

はっきりと分かりました。

 

今は、外見だけでは分かりません。

さらに、スマホの普及とSNSの広がりで、誰しもが加害者になります。

 

昔は良くて、今は悪いというわけではないけど、

対処が難しくなったのは間違いありません。

 

でもね、昔も今も変わらないことがあります。

それは、自分一人ではない、ということです。

 

必ず、見てくれている人がいる。

手を差し伸べてくれる人がいる。

話して心を通わせれば、共感し合える仲間がいる。

 

絶対にそうです。

それは、今後についても変わりません。

普遍的な人間関係の意味なのです。

 

 

学校に居場所をなくし、家に閉じこもっていた中学1年生のこころ。

ある日、部屋にあった鏡の中に吸い込まれ、

おとぎ話に出てくるような城のある不思議な世界に迷い込んでしまう。

 

それは狼のお面をかぶった正体不明の女の子“オオカミさま”のしわざだった。

城にはほかにも、こころと同じようにオオカミさまによって

集められた6人の少年少女がいた。

 

彼らを前にオオカミさまは、“城に隠された鍵を見つければ、

どんな願いでも1つ叶えてやる”と告げる。

 

戸惑いつつも鍵を探し始めたこころたちは、やがて自分たちが選ばれた

理由を突き止めるべく、お互いの事情を話し合うようになり、

少しずつ距離を縮めていくのだったが・・・。

こんなお話です。

 

 

声の出演は、當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、

高山みなみ、梶裕貴、矢島晶子、美山加恋、池端杏慈、吉村文香、

藤森慎吾、滝沢カレン、麻生久美子、芦田愛菜、宮崎あおい等。

 

豪華な声優陣が集結しています。

特に、気になったのは、オオカミさまを担当した芦田愛菜ちゃんです。

あっ、もう「ちゃん」付けするような年齢ではないですね。

失礼しました。

こんなに声に特徴があるとは思いませんでした。

すぐに分かりました。

そして、いい声の持ち主だと改めて気付きました。

 

松竹と日テレが、気合いを入れただけありましたね。

見て良かったです!

 

 

MY評価: ☆4 (☆5で満点)