SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの長期にわたる
性的暴行を告発した記者たちによる回顧録を映画化したものです。
ハリウッドの絶対権力者による犯罪を暴くため、
真実を追い求める記者たちの執念を描く。
ジャーナリズムの真髄と存在価値を見せつけてくれました。
実話なんて、カッコ良過ぎます。
世の中には、悪い奴がたくさんいます。
中でも、許せないのは、地位や立場を利用して、弱者につけ込み、
喰い物にする輩です。
マジで許せません。
昔から芸能業界では良くある話です。
女優やアイドルやモデルを夢見る女性は、夢の実現のためなら、
多少は我慢してしまう傾向にあります。
そんな乙女心を利用して、あれこれ迫る奴らは、昔からいます。
一般の社会にも似た例はあります。
例えば、大企業の就活に勤しむ女子を狙って、OB訪問や面接の機会に、
便宜を図るなどを口実に、関係を迫るなんて話、良く聞きます。
ホントに、サイテーです。
でも、本作でも描かれていますが、難しいのは、
被害者が実名を出したがらないことです。
その気持ちは分かります。
でも、その結果、悪い奴らはずっと悪事を止めないのです。
ただ、このニューヨーク・タイムズの記事をきっかけに、
「#MeToo」の運動が始まり、女性が泣き寝入りする必要はなく、
堂々と行動・発言できるようになったことは、大きな一歩です。
悪い輩は、いつか成敗されなければならないのです!
2017年、ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターは、ハリウッドの
大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、その絶大な権力を利用し、
女優や自社の女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報をつかむ。
しかし取材を進めても、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、
なかなか決定的な証言を得られず難航する。
そんな中、取材チームにミーガン・トゥーイーが加わり、
カンターとトゥーイーは少しずつ事件の核心へと迫っていくのだったが・・・。
こんなお話です。
出演は、キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、
アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートン、
アシュレイ・ジャッド等。
主演の記者役を演じたキャリー・マリガンとゾーイ・カザンが、
とにかく良かったです。
真実への飽くなき追求姿勢と、いろんなハードルが目の前に現れた際の葛藤を
上手く演じていました。
ところで、俺は昔からキャリー・マリガンの顔が大好きです。
キュートって表現がぴったりです。
歳を重ね、円熟味が出てきましたが、それも良しです。
これからも応援します!
MY評価: ☆4 (☆5で満点)