夜、鳥たちが啼く
 

『海炭市叙景』などの原作者として知られる作家・佐藤泰志の短編集

「大きなハードルと小さなハードル」所収の一編を映画化したものです。

売れない小説家と、離婚して行き場を失ったシングルマザーの共同生活を描く。

 

 

俺、この映画、好きです。

人間の弱さをまざまざと浮き彫りにし、

躊躇なく切り込んでくれたような気がします。

 

ものすごく単刀直入に言うと、「傷の舐め合い」のような話です。

世の中、成功者ばかりではありません。

成功者と呼ばれている人でも、常に順風満帆な日々なんてあり得ません。

 

誰しも、時に、失敗したり、落ち込んだりして、

自暴自棄になったりすることだってあります。

ずっと日陰や裏街道を歩んでいる人もいます。

 

人間なんてそんなものです。

聖人君子の人なんて、いません。

 

道を踏み外したり、失敗した時に、傷を舐め合うのは、仕方のないことです。

それでお互いに救われるのですから。

 

人間、独りでは生きていけません。

物理的なこともそうだし、精神的な意味合いもです。

 

一緒にいてくれて、自分の悩みや弱さを共有し合えるだけで、

随分と楽になるものです。

 

その結果、かけがえのない関係になるのであれば、

それはそれで素晴らしいことです。

災い転じて福となす、ですね。

 

 

売れない小説家の慎一は同棲していた恋人にも去られ、

鬱屈した日々を送っていた。

そんな中、友人の元妻・裕子が、幼い息子のアキラを連れて引っ越してくることに。

 

離婚で住むところを失った2人に、慎一がそれまで恋人と暮らしていた一軒家を

貸してあげることにしたのだった。

彼自身は離れのプレハブに移り、母子と慎一の奇妙な半同居生活が始まった。

 

やがて父親の不在を埋め合わせるかのようにアキラは慎一を慕うようになり、

それに伴って互いに深入りすることを避けてきた慎一と裕子の距離も

少しずつ縮まっていくのだったが・・・。

こんなお話です。

 

出演は、山田裕貴、松本まりか、森優理斗、中村ゆりか、カトウシンスケ、

藤田朋子、宇野祥平、吉田浩太、縄田カノン、加治将樹等。

 

主演の山田裕貴と松本まりかが、共に良かったです!

本当です!

 

山田裕貴は、「こんな男、そこら中にいますよねー」的な最近な男子を

見事に演じていました。

 

松本まりかも、女優感を敢えて消して、「こんなシングルマザー、

そこら辺にいますよねー」的な女子を完璧に演じていました笑

 

この二人のラブシーンというか濡れ場は、圧巻でした!

ディープキスを延々とやったり、生おっぱいを揉みまくったり、

下着の無い下腹部に顔をうずめたり、乳首や局部の露出はなかったものの、

半端ないエロさでした。

 

私エロマン星人は、何度生唾を飲み込んだことか!笑

二人とも、これぞプロの俳優を見せつけてくれました!

 

 

MY評価: ☆5 (☆5で満点)