激怒
 

アートディレクター、映画ライター、デザイナーとして活動する

高橋ヨシキが監督を務めたバイオレンスです。

 

激怒すると暴力を振るってしまう刑事が、

冷酷な手段で町を支配する自警団に立ち向かう。

 

 

面白かったです。

一度見た予告編と、映画紹介の寸評で、きっと面白そうとは思っていましたが、

期待通りでした。

 

まず、タイトルがいいね。

最近、激怒する人が世の中から減りました。

 

アンガー・コントロールが出来るようになったと言えば聞こえはいいですが、

みんな常識人になったのと、無理に争いを好まなくなった表れでしょう。

 

でも、人間は感情の生き物です。

どうしても許せないことが目の前で起きて、怒りのリミッターを超えたら、

気持ちの血管はキレますよね。

 

俺なんか理不尽が許せないので、本作を見ていたら,主人公の暴力刑事に共感しまくりで、

精一杯の応援を送っていました。

 

ところで、まだ日本の警察は威厳が残っているところはあるので、

治安維持の抑止力は効いています。

 

でも、例えは良くないですが、学校の先生のように昔は威厳があったが、

体罰を禁止されてから生徒になめられるようになりました。

同じように、いつか警察組織がシャバからナメられる時が来るかもしれません。

 

そんな時、自治会などの自警団が治安を守るなんて時代が来ないとも限りません。

そしたら、本作のような勘違い野郎が出てくるのでしょうね。

想像しただけで虫唾が走りますね。

 

いい意味でB級映画感は漂いますが、正義のバイオレンス・ムービーです。

なので、デートには向いていませんが,まだ男の血を継いでいる輩には、

ストレス発散になると思います!

 

 

怒ると我を忘れてしまう暴力刑事の深間は、街から暴力団を一掃する活躍の一方で、

度重なる暴力沙汰が問題となり、治療のために海外の医療機関に送られてしまう。

 

数年後、治療半ばにして日本に呼び戻された深間。

かつての街は一変し、町内会のメンバーで結成された自警団の活動によって、

極端に“安全・安心”な街になってしまったことに居心地の悪さを感じてしまうのだったが・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、川瀬陽太、小林竜樹、奥野瑛太、彩木あや、森羅万象等。

 

主演の川瀬陽太が、血の気の多い危ない刑事を熱演していました。

ちょっと吉田鋼太郎が入っていますね(見た目がちょっと似ているという意味です)

主人公の人柄や役どころからすると、完璧なハマり役のキャスティングでしたね。

 

一つだけワガママを言わせていただけるならば、ストリップのシーンがあるのですが、

もっとベローンと見せて欲しかったです!

いろんな意味の善悪を表現する作品なので、その方が意図に沿っていると思いました。

俺の個人的なエロい願望ではありませんよ!笑

 

 

MY評価: ☆5 (☆5で満点)