マイ・ニューヨーク・ダイアリー
 

ジョアンナ・ラコフの回想録「サリンジャーと過ごした日々」を原作に描く

ヒューマンドラマです。

J・D・サリンジャー担当の出版エージェントのもとで働く新人アシスタントが、

ファンレターへの返信をきっかけに自分自身を見つめ直す。

 

 

大人になる過程で、多くの人が経験する葛藤があります。

 

一つは、自分がやりたいことと現実のギャップです。

やりたいことを仕事に出来る人もいますが、現実的にはなかなか難しいケースが多いです。

また、実際に仕事にしてみると,実はつまらなかったという結論もありえます。

好きなことが、必ずしも仕事として向いているかは別物かもしれません。

 

もう一つは、信念を通すか、事なかれ主義でやり過ごすか、というテーマです。

やや究極的に言いましたが、実は、その中間ってあまりなくて、

「やるか、やらないか」なのだろうと思います。

 

信念を通すといえば、聞こえはいいですが、

これは衝突することや敵を作ることがあるということです。

 

いろんな考えがあるとは思いますが、信念がゼロだと、

「その人の存在意義って何だろう?」と、俺なんか思ってしまいます。

 

考えが人それぞれ違うのは当然です。

自分の考えを持ち、それを恥ずかしがらずに、躊躇することなく、

表に出すことはとても大事なことだと思うのです。

 

 

90年代のアメリカ。

作家を夢見てニューヨークへとやって来たジョアンナ。

老舗出版エージェンシーに就職した彼女は、J.D.サリンジャー担当の

女性上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始めることに。

 

そんな彼女に割り振られた仕事は、毎日世界中から大量に届くサリンジャー宛の

ファンレターを処理すること。

ところが、熱烈な文面の数々に心打たれたジョアンナは、定型文での返信に抵抗を感じ、

独断で丁寧な返信をしてしまう。

 

そんなある日、予想もしなかったサリンジャー本人からの電話を

受け取るジョアンナだったが・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、マーガレット・クアリー、シガーニー・ウィーヴァー、ダグラス・ブース、

ショーナ・カースレイク、コルム・フィオール、ブライアン・F・オバーン等。

 

主演のマーガレット・クアリーは、とてもスレンダーなスタイルで、

目がまん丸くて、可愛らしい女優さんです。

演技も、微妙な感情表現がお上手でしたね。

 

鬼上司役のシガーニー・ウィーヴァーが、ピリッとしたオーラを全開で発していました。

「プラダを着た悪魔」を思い出した方も多かったでしょうね。

 

MY評価: ☆3 (☆5で満点)