テオレマ 4Kスキャン版
 

ピエル・パオロ・パゾリーニの生誕100年を記念して上映されています。

原案・監督・脚本を務めたパゾリーニの代表作です。

謎の《訪問者》によって次第に狂わされるブルジョワ一家を描いた作品です。

 

 

エロティックな愛の匂いがプンプンしていたのが見るキッカケでした。

 

1968年に製作され、日本での公開が1970年。

ほぼ俺の生まれた年です。

つまり、50年以上も昔のイタリア映画です。

 

当時の日本の映画はかなり古臭さがありますが、

流石ヨーロッパ、流石イタリア、そんなに古めかしさを感じません。

 

そして、本作は4Kスキャン版として、ヒューマントラストで劇場公開されました。

4Kスキャン版って、初めて聞きました。

 

元のフィルムが劣化していれば、最新のスキャン技術を駆使しても限界があると思うのですが、

まぁまぁ見ることが出来ました。

将来は、昔の映像そのままが再現できるようになるのでしょうね。

 

さて、本編ですが、正直、消化不良でしたね。

とある男が家族一同とそれぞれ関係を持つのだから、それはそれはもう激しく、

ドロドロの愛憎劇かと思いきや、肝心な絡みのシーンが殆どありません。

それぞれ、最初の触りだけです。

 

唯一、娘との絡みでは、娘のおっぱいがほんの一瞬だけ見えました。

尺にして、0.2秒くらいか。

乳輪の境目が薄く、乳首が肌色に近かったのが印象的でした。

しかし、0.2秒だけだったので、俺の気のせいかもしれません笑笑

 

そして、突然男が去った後、家族それぞれが狂っていきます。

人間の狂う様は、決して美しいものではありません。

 

でも、これが人間なのですよね。

これが愛なのですよね。

精神が壊れてしまうほど、人を愛することが出来るって、凄いことですね。

 

 

北イタリアの大都市、ミラノ郊外の大邸宅に暮らす裕福な一家の前に、

ある日突然見知らぬ美しい青年が現れる。

 

父親は多くの労働者を抱える大工場の持ち主。

その夫に寄りそう美しい妻と無邪気な息子と娘、そして女中。

 

何の前触れもなく同居を始めたその青年は、それぞれを魅了し、関係を持つことで、

ブルジョワの穏やかな日々をかき乱していく。

 

青年の性的魅力と、神聖な不可解さに挑発され、狂わされた家族たちは、

青年が去ると同時に崩壊の道を辿っていく・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、テレンス・スタンプ、シルヴァーナ・マンガーノ、アンヌ・ヴィアゼムスキー、

ラウラ・ベッティ、マッシモ・ジロッティ、ニネット・ダヴォリ等。

 

主演のテレンス・スタンプは、確かに、セクシーな色男です。

彼に見つめられたら女性はみんなイチコロでしょう。

俺ですら危ういですよ笑

 

MY評価: ☆3 (☆5で満点)