天才ヴァイオリニストと消えた旋律
 

35年前に突然消息が分からなくなった天才バイオリニストを捜すミステリーです。

主人公がロンドン、ワルシャワ、ニューヨークをめぐり、バイオリニストを捜す中で、

彼が姿を消した理由が明らかになっていく。

 

 

面白そうで、実はそうでもない。

それが正直な感想です。

 

演者、美術や衣装、セットやロケなど、構成要素の一つ一つは、しっかりしている。

問題は、脚本と編集と演出です。

映画の大事な3要素なんですけどね。

 

とにかく、分かりにくい。

わざと理解に苦しむような脚本と編集にしたのかと疑うほどです。

 

全て順目に繋いで欲しいわけではないけど、あまりに行ったり来たりで付いていけない。

いや、面倒で付いて行きたくなくなるのです。

 

作品全体にはとても重厚な雰囲気が流れていて、

ミステリアスさをうまく醸していただけに残念でしたね。

もしかしたら、編集をやり直しただけで良い作品に変わる可能性もあるかもです。

 

 

第二次世界大戦下のロンドン。

9歳の少年マーティンの家に、ポーランド人でヴァイオリンの天才少年ドヴィドルが

引き取られてくる。

 

一緒に暮らすようになったマーティンとドヴィドルは、

ほんとうの兄弟のような絆で結ばれていく。

 

時が経ち、21歳となったドヴィドルは、華々しいデビューコンサートの当日、

忽然と姿を消してしまう。

 

35年後、ある手掛かりに触れたマーティンは、

いまだ消息の分からないドヴィドルの行方を追って旅に出るのだったが・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、ティム・ロス、クライヴ・オーウェン、ルーク・ドイル、ミシャ・ハンドリー、

キャサリン・マコーマック、スタンリー・タウンゼント等。

 

キャストの皆さんは、それぞれ良い演技だったと思います。

当時の再現性も素晴らしく、優秀なスタッフさんたちのプロの仕事ぶりも感じましたね。

 

MY評価: ☆3 (☆5で満点)