実に良い映画でした。1700年代にタイムスリップしたような気持ちになりました。
俺は、世界史はよく知りません。なので、マリー・アントワネットの人と成りも良く分からないし、
その時の時代背景もちゃんと理解していません。だけど、この2時間の映画を見て、
マリー・アントワネットがどういう人間で、どういう気持ちで生きたかが、真実はともかく、
とても良く描かれていて、宮廷内や世論では批判的意見が多かった彼女の裏の心痛が心に伝わってきた。
彼女は、政略結婚でオーストリアからフランスに嫁いで以降、失脚するまで、
最高の富を自らに費やした。ただ、それは単なる浪費ではない。彼女の旦那様=フランス王太子、
ひいては国王となるルイ16世との性交渉の無い生活に代表されるストレスが全ての原因であったのだ。
それにしても、この映画、ベルサイユ宮殿で実際に撮影されたそうだが、
豪華絢爛の装飾が実に素晴らしい。
衣裳にも幾らかけたか知らないが、ソフィア・コッポラ監督の意気込みが伝わってくる。
しかし、何をさておき俺の目を釘付けにしたのはマリー・アントワネットを演じた
キルスティン・ダンストのキュートな笑顔だ。笑みから見え隠れする真っ白な八重歯がたまらない。
ちょっとだけ不満だったのは、エンディングでしょうか。
でもキルスティン・ダンストの笑顔に免じて全部許しちゃいます。

MY評価: ☆4(☆5で満点)