こんにちは。
ぶどうさんです。
ご訪問ありがとうございます。
今朝は雨模様です。
埃やチリが洗い流されて、すこしは空気が澄むことでしょう。
天からの贈り物ですね。
本日水餅のお話です。
お正月、鏡開きと成人の日が終わった。
1月のメインのお祝いはつつがなくおわり、なにやらめでたい。
お祝いといえば、お餅。成人式は紅白饅頭か?
喪中故正月飾りはしなかったので、ぶどうさんちには鏡餅はない。
お餅も買わなかった。
去年災害用に買った長期保存用餅があったが、食べもしなかった。
お餅は煮ても焼いても食べられるし、お米のようには時間をかけずに食べられるようになるので災害用として準備している。
他の食品と比べ、購入時に余分なコストがのっかっていない、現実路線のローリングストックの一つと思っている。
びっくりするくらいお高い食品はローリングストックとしては続かないし。
最近のお餅は長期保存できるし、封を開けても中が個包装で安心してゆっくり使えるところがいい。
買うのは基本的に角餅だ。
西の方は丸が基本だが、角のほうが使いやすくて合理的だと思う。
切れ目が入っているので、4等分してオーブントースターで焼くと短い時間で火が通る。
アラカンだとそれでいいが、もう少し年を取ったら、安全のためより小さくして食べようと思う。
ところで、その餅のこと。
お正月が明け、電話で知り合いと話していた時のことだ。
東北出身のその人から、お雑煮のことを聞かれた。
食べるお餅は丸いのか知りたかったようだ。
そして、その丸餅はどうやって作るのかも。
そういえば子供のころは実家で餅つきをしていた。
餅つきと言っても、餅つき機だ。
昭和50年頃だろうか、家庭用餅つき機が発売された。
蒸しから捏ねまで一気にできる、画期的な商品だった。
餅は高価だったし、子供の数が多かった時代なので、お正月に食べるお餅はかなり必要だったのだろう。
冬休み明けに、餅を何個食べたか話題になったっけ。
娯楽がなかったのだなあ。
テレビで餅つき機のCMを流していたので、日本全国普及したのではなかろうか。
もちろん実家でも購入し、年末になると両親は張り切り、毎年餅つき行事で一日が終わった。
何しろ鏡餅から作るんだから。
もろぶだに整然と並んだ丸いお餅は見事だったし、お米と木の香りが混じった独特の香りがした。
その大量の餅はしかし、全部を食べきることはなかった。
今ほど家の中は暖かくなかったが、お餅をそのままにしておけるほど寒くはなかった。
それでしばらくして、お餅は保存のため水餅にされた。
何のことはない、水にお餅を付けるのである。
大きな容器に入れると水の入れ替えが大変なので、バケツほどの大きさのものに小分けにして入れた。
水は毎日替える。
これが案外面倒で重労働だ。
こうすると、冷蔵庫に入れずともまあまあ長くお餅を常温で保存できる。
昔の人の知恵なのだろう。
俳句の季語は晩冬。
けれど、この水餅、おいしくない。
くさいのだ。
水のくささなのか、何とも言えないにおいがする。
水餅にした餅は、そのままよりは焼いた安倍川とか、芋餅とか、何かにからめるとか、ごまかせるものでないとどうにも。
だからついた餅はうれしくなかった。
だいぶして、お餅は冷凍保存するといいと知った時のうれしかったこと。
でもねえ、冷凍もねえ、長くなるとにおいがねえ。
ってことで、搗きたて餅は食べきれる量しか買わないし、常にパック餅一択だ。
世の中の人はどうしているんだろうと、前述の知り合いに聞いてみた。
すると、水餅のことさえご存知なかった。
東北だと外は寒いから保存するところは別にあるのかな・・・・。
ところ変われば、である。
水餅をまた食べたいとは思わないが、お餅のことで懐かしい時間を思い出せたのはよかった。
少なくとも20年ほどは続いた、実家の餅つきはいつの間にかなくなっていた。
子供はとうに巣立ったというのに、続けていた理由は何だったのだろう。
もう違うところに逝ってしまった両親の、ささやかな楽しみだったのか、義務感だったのか。
今となっては知りようがない。
年末ブルーになりながら餅を丸めたあの寒い台所は、もうないのだなあとしんみりするぶどうであった。