映画 ライトハウス | 大盛り大好き親父のお気楽日記

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 映画「ライトハウス」は、二人の灯台守が孤島という閉ざされた環境で崩壊していく様を描いたホラーともスリラーともいえる作品。

 実話をベースにしているとのことで、時代は1890年代のアメリカ。舞台はニューイングランドの孤島といいますから、アメリカの北東部にあたり、大西洋に面していることになります。

 孤島の灯台守を任されたベテラン(ウィレム・デフォー)と新米(ロバート・パティンソン)の二人。偏屈なベテランにこき使われるも、不利な査定を恐れしぶしぶ従う新米。

 2週間の任期が終わる前日、解放感から酔いしれる二人。ただ、翌日、嵐のせいなのか、会社の船はやってきませんでした。ここから、もともと良くなかった二人の中はさらに険悪に。閉塞感と絶望感から、現実なのか幻覚なのかわからない世界に没入していきます。

 荒涼とした島と荒れ狂う海、そして、カモメ。全編モノクロームの映像が幻想的で重苦しく陰鬱。灯台のサイレンの重厚音が押しつぶすように鳴り響き、視覚と聴覚の両方で不気味な雰囲気が迫ってきます。

 決して楽しい作品ではありませんが、妙に心に残る作品。