観終わって感じたのは、主人公が声を出せないという設定が絶妙な効果を生み出していることです。色々な場面でこの設定が利いていて、伏線というか配慮の深さが素晴らしいとおもいました。
声が出せず手話で表現するため、きわどい内容もさらりと表現できていますし、その分、他の人物が饒舌で、その対比が面白いです。オクタビヴィア・スペンサーの面倒見のいいおばさんとマイケル・シャノンのサイコっぷりなど、キャラが立ってます。
映像も常に水中にあるかのようなダークな色合いで冒頭から惹きこまれました。
アマゾンの半魚人をこんなストーリーにしてしまうとは、ギレルモ・デル・トロ監督の手腕がすばらしいです。