映画 『ドライビング・MISS・デイジー』

　ほのぼのとした気持ちになる、良い映画です。1950年代のアメリカ南部を舞台とした、老婦人と黒人運転手の約20年にわたる交流を描いた作品です。

　教師だった気難しい老婦人と人種差別が公然だった時代を生きてきたけど飄々とした初老の黒人。最初はそりの合わないふたりが折々の出来事（墓参りや遠距離ドライブ）を通じて徐々に心を通わすようになる過程をジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンが見事に演じています。

　忘れてはいけないのが老婦人の息子。紡績工場の経営者であり、運転を誤って車を壊してしまった母親を心配し、運転手を雇うことにするのですが、母親を気遣い、黒人運転手の話にも耳を傾ける、好人物です。演じるのはダン・エイクロイド。「ブルースブラザース」や「ゴーストバスターズ」とはちがった面を見れてよかったです。

　ドライブ中に流れる軽快な音楽が古き良きアメリカを想起させてくれます。音楽は意外にもハンス・ジマー。ハンス・ジマーイコール重厚な音楽という先入観があったので、このような楽しげな曲は意外でした。

　クライスラー、ハドソン、キャデラック、、。往年のアメ車ファンの方も楽しく観れるかもしれません。

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