1. 出会いが溢れていた非ナンパな人生
学生時代も社会人になってからもわりとモテる人生だった。生活範囲で、いい寄られることが多くあった。私は(特に結婚相手として)割りと良い条件を揃えていたと思う。
でも、相手に求めるものも高く、そういう人にも自分からアタックする勇気がなかった(プライドが赦さない)ため、断ってばかりで付き合うことはとても少なかった。
付き合っても動物的な欲求に負ける自分が嫌とかで、自分からは手を握ることもせず、童貞を卒業したのも社会人になってから歳上の女性に襲われるようにして、だった。
多くの女性を知らないまま、一人の人と長く付き合ってそのまま結婚した。
とても素敵な女性で楽しい日々だった。
しかし、彼女といろいろあって別れることになった。
2. 出会いがなくなった
しばらく呆けていたが、また誰かと真剣に向き合いたいという想いが生まれてきた。
しかしその頃には、身の回りの人の高齢化が進み、独身の男女友達も減り、出会いの機会が激減していた。
だから、今まで縁のなかった、合コン、ネットやお見合いパーティーなんかも利用してみた。
3. 出会い系に溺れる
自分を市場に出品することで、色々な女性と出会うという、今までにない体験は刺激だった。
多くの出会いを通し、人と人が近付く要素、離れる要素が見えてきた。
そして、身体の関係となるまでのハードルは、今まで自分が考えていたよりもずっと低いことが、いまさらながら分かった。
それまで、出会ったその日に関係を結ぶことなんて、ごく一部の特殊な人と環境においてのみ起こるものだと思っていた。
しかし、それはチャラ男とは程遠い感じの自分にも起こることであった。
多くの人がもっと若くして体験するだろう刺激を今更楽しむことに、何年も使ってしまった。
4. 出会い系の限界を知る
でも、その中で、身も心も夢中になるような女性とは出会うことはなかった。
そして、この先ずっと未来を共に過ごしたくなるような人に、そのうち出会える気もしなかった。
冷静に考えてみても、過去に自分のことを好きになってくれて自分も少なからずいいなと思った人、実際に付き合った、高いレベルの人が、こういう場所で出会いを探す必要があるとは思えない。
ルックスと性格・中身、どちらも兼ね備えている人を私は求めていた。
そういう人とはほとんど出会えなかった。
例えそういう人がいたとしても、競争が激しい出会い系の世界では、もっと好条件の若い独身男性に勝てないだろう。
このチャネルは奇跡を待つしか無いチャネルだった。
自分はバツがつき高齢化しているにもかかわらず、要求は同等に下げられないということの傲慢さを理解しつつも、気持ちが乗らないまま付き合うことはできなかった。
5. よりよい出会いの場に突撃
だから、違う出会いのチャネルを考えた。
自分が好きになりそうな子が来そうな場所(例えば映画好きの女の子が好きならば映画館。しかも自分の好きなジャンルの)にいって、そこで好きなルックスの人を探せばよいのだと。
そうして、色々なイベントにいったり、趣味の活動の場を広げてみたりした。
そこには魅力的に見える女性がいた。
しかし、自分から言い寄ることに慣れていない自分は、まったく出会いの場に発展させられない。いつも余裕をかましている素振りをしているだけで、動けない。内心は余裕がない。
こんな時、勇気を出して声をかけて、距離を縮める方法を知っていれば…
6. ナンパにたどり着く
そんなことを漠然と考えていた時に、社会学者の宮台真司のツイートや著作を通してナンパの世界を知った。
ナンパにまつわるストーリー、ナンパ師のブログ、そんなものを読んで、その異世界っぷりに興味を奪われた。
人の心を一瞬で惹きつける力。
私は、自分のことを時間をかけて知ってもらうことで好きなってもらうことや、一度築いた関係を長期的に継続させてゆくことについてはそこそこ自信があったが、出会ってすぐに、という瞬発力はないと自覚していた。
だから、ナンパ的マインドが、今の私に必要なものなのかもしれないと思った。
趣味やイベント、生活のシーンでせっかく出会いのチャンスがあっても、消極的で守りに入っていたら、何も起こらないことを思い知らされていた。
とはいえ、ナンパという自分が嫌ってきて、自分のキャラにはそぐわないような世界に身を置くことはとてもためらわれ、なんとなく月日が過ぎていった。
しかし、やはりナンパ的マインドを身につけなければ袋小路だという思いは強くなっていった。
そこで、勇気を出してその世界に踏み込んでみよう決心した。
自分ではどうにもなりそうにないので、勇気を出すためにも、うまくいかずにする時間と精神の消費を最小限にするためにも、誰かに指導してもらいたいと思った。
そして、色々吟味して、熱心で実績もあり、ステマでは説明つかないくらいに多数のよい評価があがっている方の講習を受けてみることにした。