耐震等級3の家づくり #006 | 設計事務所の中の人のブログ@岐阜

耐震等級3の家づくり #006

耐震等級3の家づくり。少し間が開いてしまいましたが。

 

耐震等級3の家づくりとは、地震が起きた場合にも安心して住める家を建てることを目指したものです。しかし、耐震等級3を達成するには、様々な要素が必要になります。ここでは、その中でも特に注意すべきポイントについて考えてみたいと思います。

まずは、太陽光発電についてです。太陽光発電を載せる場合、その分だけ屋根に荷重がかかるため、構造計算が必要になります。

次に、壁が少ない間取りについてです。近年では、広々とした空間を重視するため、壁を少なくした間取りが人気となっています。しかし、壁が少ないということは、耐力壁が少なくなるということでもあります。耐力壁は、地震時に建物を支える重要な要素であり、耐震性能を高めるためには適切な位置に配置することが必要です。壁を少なくしたい場合は、他の耐震対策をしっかりと施すことが必要です。

最後に、2025年の建築基準法改正についてです。2025年からは、全ての新築住宅での構造検討が必須となります。これは、地震時に建物が倒壊するリスクを最小限に抑えるための取り組みであり、耐震性能の向上に繋がるものです。建築基準法改正によって、今後はより耐震性能の高い住宅が求められることになります。


耐震性能の高い家を建てるためには、建築計画の段階から耐震対策を考えることが大切です。具体的には、下記のような対策を施すことが推奨されます。

・基礎の強化
地震時に建物を支える基礎は非常に重要な要素です。地盤調査を行い、地盤状態に合わせた基礎設計を行うことで、強靭な基礎を作ることができます。

・耐力壁の配置
建物の中心部分に配置された耐力壁は、地震時に建物を支える重要な要素です。適切な位置に耐力壁を配置することで、地震による被害を最小限に抑えることができます。

・制御装置の導入
制御装置は、地震時に建物の揺れを抑える装置です。この装置を導入することで、建物の揺れを最小限に抑えることができます。

以上のような対策を施すことで、より耐震性能の高い家を建てることができます。しかし、建物自体だけでなく、住民の防災意識も大切です。地震が発生した際には、建物の安全性を確認しつつ、速やかに避難することが大切です。地震に備えた備蓄や避難計画の準備も忘れずに行いましょう。

以上、耐震等級3の家づくりにおいて注意すべきポイントについて説明してきました。

 

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