”分かりやすい図面”を心掛ける
最近、事務所ではこんな話をしています。
誰の為の図面なのかを考えながら書こうと。
「施主の為なんじゃないの?」
と言われそうですが、一概にそうとも言えません。
平面図や立面図、展開図、パースは施主にイメージを伝える図面です。
設備図、構造図などの専門的な図面は、プレカット業者さん、大工さん、サッシ屋さん、設備業者さんなど、多岐にわたる専門の人に設計意図を伝える図面です。ここにはこんな部材が来るので配管が通らないとか、サッシが特注になる、などを読み取ります。
さらに言えば、現場で鉄筋を組む職人さんたちも構造図を見ますが、ちょっと違うのは、電卓を常に持ち歩いていない事です。机の上での作業ではなく、現場で図面の寸法を見て、作業されます。その為には、パッと見て寸法が明示されていないといけない訳です。この柱の位置は、左からは分かるけど、右からは。。。?となっては見にくい図面となってしまいます。暗算できる寸法なら良いのですが、そうでもない寸法の場合は、どちらから寸法を当っても、明確に分かる様にしておく事が大事です。間違いを防ぐためにも、どっちから見ても寸法が分かる事。これが大事です。
ただ、むやみに寸法を書きすぎると図面密度が濃くなって「見にくい」ともなりかねないので、程よい書き込みをする事を心掛けていきたいと思います。
イワタ。