構造よもや話 vol1 | 設計事務所の中の人のブログ@岐阜

構造よもや話 vol1

吹抜けに面する柱を、「通し柱」とする場合は、座屈長さが大きくなる(約3.2m⇒約6.4m)事から、断面を大きくするか強度を高めるなどの措置が必要になります。一般的な通し柱の断面は120x120ですが、座屈を考慮していない場合、120x120ではNGとなり、135x135でOKとなるケースがあります。


吹抜けに面する通し柱

◆120x120、集成材強度E95-F315

⇒座屈でNGとなる事があります。


そこで

◆120x120、集成材強度E105-F345

⇒強度をあげたので、座屈OKとなります。


または、

◆135x135、集成材強度E95-F315

⇒断面積をあげたので、座屈OKとなります。



計算をしない住宅の場合は、結構見落とされている点なので、注意が必要です。