SFC会員の一部権利はく奪に関して | 内視鏡屋の日記 走・空・鉄

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国内鉄道の乗りつぶしを目指す医師のお気楽日誌。

ちょうどブログに区切りがついたので久々に論考です。

 

 

 

 ANAが2026年4月23日に発表したSFCの制度改定は、

「永久ステイタス」の崩壊として、

マイル修行僧(陸マイラーも含む)の間で

大きな衝撃をもって受け止められている(よう)。

今回の改定はJALが行った2024年の

「JAL Life Status プログラム」への移行と比較してみると、

両社の「上級会員に対する考え方」の違いがよくわかる。

ANAとJALの対応の決定的な違い

今回の改定で最も注目すべきは、「既得権へのメス」である。

ANA:現在の貢献度を重視

 ANAの判断は、はっきりしている。2028年4月以降、

SFC会員を「SFC PLUS(カード決済300万円/年、以上)」と

「SFC LITE(300万円未満)」に分断し、

決済額が足りない会員からは今まで付与されていた

ラウンジ利用権や

スターアライアンス・ゴールドの資格を剥奪する。

 

考え方: 「一度修行しただけでは、

一生無条件にラウンジは使わせない。

今のANAに貢献してくれている人だけを優遇する」という、

実利・現役重視の姿勢である。

ただし100万マイル以上フライトした

いわゆるミリオンマイラーは永久に資格を与える。

 JAL:過去の積み重ねと信頼関係を重視

 対するJALは、2024年の制度変更時に「既存のJGC会員」の

権利をそのままにした。

新規入会のハードルはかなり高くなったが、

既存の会員に対してはワンワールド・サファイアの

資格を付与している。

JALも以前は、いわゆる平JGCはワンワールド・ルビーで

年30搭乗以上or30000FOPの獲得で

ワンワールド・サファイヤ資格を得ることができた。

手元にあったステータスカード CRYSTALだがOWサファイヤである。

現在もJGCでCRYSTALならOWサファイヤだが当時とは意味合いが異なる。

 

 

今回の改定でJALとANAのアライアンスに対する

ステータスが以前とは逆転したことになる。

そういえば、JASがJALに吸収されたときも

JASのマイルはJALにそのまま受け継がれた。

 

考え方: 「これまでの搭乗実績で得た権利は尊重する。

ただし、これからは簡単には入れないようにする」という、

ブランドの信頼を重んじる「いわゆる日本企業」的な

考え方である。

どちらが良いか?(個人的な視点を含めた考察)

この違いは、どちらが「良い」「正しい」というよりは、

「誰を向いて商売をしているか」の違いであろう。

 

特徴 ANA(2026年改定案) JAL(2024年以降)
ターゲット 高額決済を行う現役のビジネス客 長年乗り続けてくれた上客
メリット ラウンジ混雑が劇的に解消される 既存会員からの反発が少ない
デメリット 「裏切られた」と思う客が離れるリスク  既存会員が急には減らないため、ラウンジ混雑

私の考え

 ANAのやり方は、ビジネスとして合理的。

現在の航空業界において、自社の航空機に乗り、

かつ多額の利益を落としてくれる客が「上客」だからである。

しかし、定年退職後にスタアラゴールド資格を生かして

旅行を楽しもうとしていた

元・修行僧にとっては、残酷な仕打ちに見える。

ANAのマイル会員のうちSFCは1%ぐらいと思われるので

切り捨てても問題ないと考えたのかもしれない。

年間40搭乗してもカードの決済額が300万円未満の客より

年間ゼロ搭乗でもカードの決済額が300万円以上の客の方が

上客というわけである。

 一方JALのやり方は、「約束は守る」という安心感がある。

しかし、その分ラウンジの混雑は続き、JGC会員が

「座る場所がない」という

不満を抱え続けるリスクがある。おそらくJGC会員の

高齢化により自然淘汰されていくのを待つのであろう。

 結局のところ、「今の自分」がどういう立場かで評価は分かれる。

「年間300万なんて余裕」という層にとっては、

ANAの改定はラウンジが今までより空くことは

確実なため「改善」に見えるが、

そうでない層(私も含めこちらが圧倒的に大多数と思われる)に

とっては「一方的な契約変更」である。

ANAがここまで踏み込んだ背景には、

スターアライアンス加盟他社から

「ゴールド会員が多すぎてラウンジがパンクしている」という

苦情があったのかもしれない。

 

 私個人はSFC&JGCで、ともに2007年入会なのでほぼ20年

そろそろ仕事もセーブすることを考えているので

SFCliteになることは確実である。

現在は年に二けた搭乗しないこともあるので

「仕方ないか」と考えている。

HNDなどのラウンジはかなりの混み具合と聞く。

PPの倍付などのキャンペーンの効果もあってか

SFC会員が増えているからであろうが

残念ながら「量の増加は質の低下」というのは真実なのであろう。

(上から目線で申し訳ない、あくまでも一般的な話)

幸い?ベースであるNGOとNKMは各社ラウンジはないし

(セントレアは共同ラウンジ)

そもそもアルコールも飲まないので、ラウンジは

使えなければ使えないで特に支障はない。

最近ではトイレに寄る程度である。

預けた荷物が早く出てくるのが、

私にとっては最も優先順位が高いのでそれは維持される。

ただNGOは新千歳と那覇以外は実質青組しか飛んでいないので

(SKYやLCCを別にすれば)

HNDやITMベースの方と違って

「じゃあ赤組に」とはいかないのである。
 

 今回のANAとJALの違い、

韓国と日本の違いに似ているなと思っていて

韓国は「正義を守る国」だから正しいと思えば

ルールがどんどん変わる。

俗に「ゴールを動かす」なんて言われている。

日本は「約束を守る国」融通が利かないが、

一度決まった約束は守る。

 

 ある方のブログの返事に書いたのであるが、今回の変更

「戦術」としては正しいのであろうが

日本社会においては「戦略」としては

間違っていると思えてならない。

結果は数年後に明らかになるであろう。

(JALがJGC既存会員に大鉈を振るう可能性もあるので

あくまでも現状での話)

 

駄文長文失礼いたしました。

私のところに顔をだしてくださるブロガーさんは

どちらかというと赤組優位と思われますが、

皆さんのお考えをお聞かせいただければと思います。

明日から旅行記に戻ります。