徳恩寺 檀信徒葬 | グランディメモリー社長 木野島ブログ

徳恩寺 檀信徒葬

横浜市港南区にある真言宗の日野山徳恩寺にて第二十八世 浩明和尚(こうめいわじょう)のご葬送が厳粛に執り行われました。
徳恩寺は、鎌倉幕府の執権、北条時政氏ゆかりの寺と伝えられる大変由緒あるお寺。


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ご本堂には、司式をいただく御導師ほか大勢の僧侶がご臨席され、真言宗のお作法に乗っ取り、荘厳な儀式が粛々と進行されました。
寺院には珍しい長屋門をくぐると、そこには素晴らしいお庭が広がっています。
浩明和尚は、菊作りの名人としても高名な方で、大輪の花をつけた美しい菊が、故人からいかに愛情深く育てられたかを物語っていました。


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…あれっ?
お庭の奥からは、聞いたこともない声が聞こえてきます。声がする方向に近づいていくと、見事な羽根を広げた二面の孔雀が。
(雑学タイム:孔雀は羽根を広げた様が扇に似ていることから一面、二面と数えます)
徳恩寺が孔雀寺とも呼ばれる所以です。

浩明和尚の歩みをひもとけば、教職の道を進まれ、小学校の校長として奉職、後に得度の修行を積まれたと伺いました。
ご会葬の方から、和尚がご永眠される直前まで座禅を組まれていたとお聞きし、また、その慈悲深きお心に触れ、お寺は不思議なほど安らぎに満ちていました。
ご出棺の際、霊柩車のクラクション音と同時に心に響いたのは、別れを惜しむかのような孔雀たちの大きな鳴き声…。
そして、天空からの大粒の雨が大地を濡らしました。