野中の道ばたにたたずむ野仏
なんとも可愛らしいこの表情。「野仏」です。
地方に行くと、神社仏閣がある街道脇には優しいお顔、笑ったお顔、ときには憂いをおびた表情で新参者の私を向かえてくれます。
昔の人は願い事があったり、恐怖から逃れたい気持ちなどから石仏にお顔を掘り、祈りを捧げました。
そんな気持ちを託された野仏。
同時に、初めてその地を訪れた旅人たちの不安を取り除き、悪意のある人の心さえも癒してきました。
地方の神社仏閣に伺う際の私の楽しみはこうした野仏さんと目線を同じにして、お顔をゆっくり拝し、お写真を撮らせていただくこと。
ジッーとお顔を拝していると、野仏からメッセージが伝わってきそう。
皆さんが、今この野仏から感じたこと、伝わってきたメッセージは皆さんの心の中にある深層心理。
いずれにせよ、慌ただしい中でもこうした表情で人と接し触れ合っていきたいものです。
野仏の「表情」こそ、接客のプロの表情のお手本です。